薄っぺらい紙で… | 麻生真里オフィシャルブログ Powered by Ameba

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2018年2月7日この日、1枚のうすっぺらい紙で色んなことが起きて行った…

(先月記事公開するのを忘れてました)


今日は負担をかけてしまった話


ママの検査結果の紙だ

異常が認められますので専門医の受信を…にレ点チェックされ、5個くらいの見慣れない単語が並んだ紙


色んな検査をしたくらいに見せられた最初の異常がわかったと言われたその紙っぺらは、紙っぺらなのに血の気が引くくらいのショックがあったのを今でも忘れられずにいるし毎年この季節思い出す


検査と手術の入院だったのか検査入院だったのか、私に心配をかけない様になのか、あまり細かく教えてくれなかったから今でも私はわからないままだけど、タクシーに乗り病院まで行き、何も気にせずママの好きなコーヒーを買い病棟のエレベーターで回数を押して色んなことを考えて泣きそうになりながら、入院してる病棟に着いた。ドレーンがたくさんついて、点滴を引っ張りながらエレベーター前までママは来ていた


そんな身体になってもママにとっては私はいつまでも子供で、心配なんだと、そして大切に思われてるんだなと全身で感じたことも忘れられない


すぐわかった?タクシーできたの?

病室はこっちだよと廊下を歩きながら景色のいい個室の部屋に着いてドアを私が先に入るまで開けて待っていてくれた


下のカフェでね、いい香りだから買ってきたよとコーヒーを出したら、ごめんねコーヒー飲んだらダメなんだと申し訳なさそうに言った

何が良くて何がダメなのか全然わかってなくて逆に申し訳無いことをしたなと思ったけど、ありがとうね。嬉しいと言ってくれた


1時間くらい話して帰る時、またわざわざエレベーターまで送ってくれた。タクシーで帰るの?大丈夫?気をつけてね…


自分の心配より私の心配をしてくれて

帰り道、私は泣いた 

きっと病室のママも泣いてるんだろうなと思いながら…もしかしたらお互い同じこと思ってるのかなと思いながら号泣しながら帰った


私の事が助かる様に祈ってくれたみたいに、私も何かの間違いであって欲しい、治るものであってほしいと祈った


その入院で癌だということが確定してしまった

パパが暫く通院に付き添うことになった


真里の人生は自由に楽しく過ごしてね

私のことはいいからやりたい様にやりなさい!


その通りやりたい様に

いつも通りの日々を送った

暫く化学療法やいろんな飲み薬を試して

その副作用はとても辛そうだった


やりたい様にやりなさいが

後々後悔と最後の大きな心配と迷惑をかけてしまうとは思わなかった


私はあるお仕事の為出張のため短期で住むところに引越しをした

その1ヶ月もたたない時に熱中症になった。熱中症はすぐなるから初期でわかる。でもいつもそう思った時は私の身体の場合は病院に行かないと行けなかったのに、初めて家で涼しくして休んだら…の選択が間違いだった

舌に少し水分含ませるくらいでも吐くわ、痙攣するわいつの間にか幻覚幻聴の症状があり、そこから意識がなくなっていた


両親によく分からない事をLINEしてて、いたずらなら辞めないって返ってきたLINEにも言葉にならない文章を送っておかしいと思った両親が電話しても出ずに切ったり出るのに意味のわからないことを喋っていて私の家から1番近くにいたおばさんが来てくれたのか救急車を遠隔で両親が呼んだのかその記憶は全くないけど、鮮明に覚えてるのは、ドンキとか武器を持った人が玄関前でインターホンを押したりトントントントンってしたり(もちろん私は夢と思ってるから)ただただ恐怖だった

 

かなり後にわかったけど、知り合いの連絡先にも言葉になってない物が送ってたみたいで、あとからこんなの来てたんだけど?連絡しても返事無いし…とスクショを見せられてびっくりした、確かに私が送ってるけど送った記憶が一切ない


確かに退院したあと溜まってたLINEを見返すと、暴れないでちゃんと診てもらいなさいとか書いてたけど、当然暴れるし言ってること分からないし大きな病院に搬送されてた


目が覚めたら

今日は何月何日ここはどこですか?と言われて運ばれて、何病院ですか?と医師から言われ名札もちゃっかり裏返しにしてる…


しっかりわかってたらここにはいないだろう…何日前に運ばれたのか知らないし、ちょっと意地悪な先生だった(精神科の先生だったのかな?)


私はパパが目の前にいるという事がママの病院の付き添いは誰が…?とまでその時はまだ考えられなかった


暫く起きても寝ても夢なのか現実なのか分からないのと見る夢が壮大なスケールの映画が現実にある様な目を閉じるとその夢の続きだったりどっちが現実で夢でなにがどうなってるのか分からなかった


結果、熱中症からの脱水で意識障害を起こしてたと診断された



2ヶ月位で夢と現実がはっきり分かるしどこにいるのかもわかる様になった

パパが2人の病院に行くのはキツイからママの病院の近くに来て欲しいと言われ


結局搬送先の病院から違う病院へ転院することになった…


負担かけちゃったな…


その翌年4月にパパは突然亡くなった

もうすぐでまた1年が経つ…