朝日新聞のひととき欄に、「春はツクシ採り」という文が掲載されていた。しかも、書き手は同郷の女性。おっ、と思い読んだ。そうだ、昨日の川沿いの散歩道でツクシの姿を見つけ、つい嬉しくて写真におさめた。なんとも可愛らしく、撫でてあげたいような気持ちにすらなる。東京のど真ん中で、毎年同じ場所で変わらず姿を見せてくれるツクシ。今年は遅いな、もうだめになったかな、などと心配していたところだった。投稿されたNさん、ツクシを使った卵とじ、砂糖をまぶして作る干菓子にも触れられていた。故郷に住む姪っ子が、ささっと卵とじをつくり、若いのにと感心したことを思い出す。また、今は亡き幼なじみのKさんの家に泊まった際、一緒に採ったツクシで砂糖漬けを作ってくれた。その時は、なんだか変わったものをこしらえるな、といぶかったのだが、なるほど茶道をやっていたK さん、お茶菓子にしようとの考えだったのだ。なにも知らない、芸のない無粋な私だった。今ごろ、あちらの世界でも、ツクシ採りに精を出していますか。懐かしい友よ。

 

This week while walking along the nearby river, I noticed some horsetails at the same place as before.  I was so happy to see them this year again.  It is rather rare to see them in the middle of the city like Tokyo.  Although they are wild plants, they are edible.  I have not eaten them for a long time, but I remember their slightly bitter taste when cooked with sugar and soy sauce.  Horsetails remind me of my nostalgic childhood in my hometown.