ゴールデンウィークが終わった。高速道路の混雑、海外旅行から帰国した人たちで混み合う羽田・成田空港、あるいは里帰りした家族が新幹線ホームでおじいちゃん・おばあちゃんと名残を惜しむ姿などが、ニュースに映し出される。残念ながら、どのシーンにもあまり馴染みのない私である。ものぐさなのだと思うが、あえて人混みの中に突入して揉まれたいと願わない性格のようだ。そうは言っても、息子が小さかった時には、なんとか飛行機のチケットをゲットし、ゴールデンウィークに実家を訪れた。兄の家族が、混雑する遊園地や観光地に連れて行ってくれた。大きなプールのある場所に来ると、息子はさっそく水に入りたがった。また、どこかの池にかかった石橋を、皆でそろそろと渡っていた時のこと。姪っ子が池に落ちて、びしょ濡れのスカートを絞りながら、帰りの車の中で極まり悪そうにしていたことも。懐かしいハプニングが思い出される。
ゴールデンウィークや年末年始の期間しか長い休暇が取れないという生活パターンからは、いく分ずれた働き方をしていたせいで、ある時期、福島県猪苗代にある自然に囲まれたキャンプ村で、のんびりと休暇を過ごすチャンスに恵まれた。そこは、私が長く非常勤講師を務めた大学の施設だった。当時の学長は、幼稚園から大学院までの生徒や学生たちに、安物ではない一流の物に触れさせたいという考えを持った方だった。したがってキャンプ村には、ヨーロッパから取り寄せた材料を使った本格的なログハウスが並び、本館には温泉が引かれ、管理人ご夫妻がおいしい食事を作ってくださった。夏には、ログハウスのデッキから張り出した頑丈な梁に、インド製の分厚い紐で織られた腰掛け式1人用ハンモックを吊るした。冬には、施設の周辺をスノーシューを履いて歩き回った。ほとんどの折り、愛犬を連れて行った。東京から長い高速道路を走行中、落ち着きのないワンちゃんは、まだかまだかと文句を垂れていたが、窓外に雪と磐梯山の姿を認めると、それまで以上の興奮状態になった。冬は雪の中を走り回り、夏はチクチクする青草に体を擦り付けては、解放感と喜びを体いっぱいに表現した。
大学の事情で、素晴らしかった思い出のキャンプ村施設はやがて売却された。前回訪れた時、そこは地元のスーパーマーケット・チェーンが買い取り、従業員の研修用施設として利用されていると聞いた。許可を得て、敷地内を歩かせてもらった。玄関入り口近くに、変わらずナナカマドの木が立っていた。オープン時から管理人を長く務められたご夫妻には、今でも近くを訪れるたびに声をかけ、図々しくもご自宅にお邪魔して、たくさんの思い出話に花が咲く。かつての多くの大学関係の施設利用者と、今でも親しい関係が続いておられるようで嬉しい限りだ。そもそも、私が東京の女子大学で教えるようになったのは、30代の後半にハワイ留学時代の友人が、英語を教えないかと誘ってくれたのがきっかけ。そして、初年度の夏にオープンしたばかりの大学のキャンプ村に出かけ、その後も続く人間関係。人との縁は、本当に不思議なものだと、つくづく感じさせられる。いい巡り合いの一つとして、大事にしている。
The Golden Week has just ended. The TV news has been reporting people enjoying the long May holidays going abroad, visiting families in their hometown, or sightseeing and driving. As I try to avoid crowds, most of the time I stayed home reading, gardening and taking an occasional walk; as a whole a quiet spring week I had .
