今週、買い物に出かけ、サングラスをなくしてしまった。花粉症に悩まされる時期なので、マスクとサングラス、それに帽子も外出時の必需品になっている。最近はだいぶ弱まっているが、長く片頭痛持ちだったため、光を避ける意味もあって、冬だろうと季節を問わず、年がら年中サングラスのお世話になっている。この時も、もちろんかけていたのだが、マスクのせいでサングラスのガラス部分が曇り、途中かけたり外したりしていたことは、はっきりと覚えている。ところが、どこで、どんな折りに、ひょいと外し、無意識のうちにどこかに置いてしまい、そのまま気づかず立ち去ったようだ。ああ、歳は取りたくないもの。つくづく自己嫌悪に陥り、あきれ、自信を失い、気持ちがなえた。立ち寄った八百屋、薬局、セーターを買った店舗など、ことごとく「サングラスの忘れ物はありませんでしたか」と聞いて回ったが、見つからなかった。新しく買い換えればいいのだろうが、薄茶色のガラスの入ったサングラス、愛着があった。
日常生活の中でも、探し物がだんだんと多くなる。どこに置いてしまったのか、思い出せない。いざ使おうとして、その置き場所がわからなくなる。探し物をする時、カトリック信者は聖アントニオ様に祈り、すがる。聖パドヴァのアントニオ(1195-1231)は、探し物の守護聖人として愛されている。今回、私も静かにひそかにアントニオ様にお願いしているが、いまだ失せ物は現れない。人生でメガネを失くしたのは、今回が2度目。愛犬が生きていた頃のこと。チェーンにつけた老眼鏡を首からぶら下げていたのだが、愛情表現だったのか、ワンちゃんが私の胸めがけて飛び跳ねた。その時、メガネが落ちたようだが、気がつかないまま。やはり、外出中の出来事で、後の祭り。淡いブルーのフレームが気に入っていたが、惜しまれる。
私の母は55歳で未亡人になり、その後95歳まで長生きした。これといって趣味もなかったが、本を読むのだけは好きだった。そのせいか、漢字や言葉にやたら強かった。毎週木曜になると、好きな週刊誌を買いに、ひとり外出した。亡くなって数年後のある日、長年面倒を見てくれた義姉、姉と私の3人で、母が使っていた引き出しを開けてみようということになった。なんと、出る出る、たくさんのメガネ。一体いつ頃、こんなに多くの老眼鏡をこしらえていたものか。それらをとっかえひっかえ愛用していたのだろうか。すべて、愛着のある薄紫色のフレームばかり。3人思わず、クスッと笑ってしまった。たくさんのメガネを残して逝った母、案外おしゃれで、こだわりもあったようだ。
This week, while shopping, I lost my sunglasses that I had worn for a long time to protect my eyes from bright light. Furthermore, as I have a pollen allergy, sunglasses are necessary gear for me in this season. These days, it's a shame that I spend a lot of time finding things both at home and outside as well. It's hard but I try to be more careful about where I put things.
