英語を少しでも勉強をした事がある人なら、
カタカナ英語が、実際の英語では通じないのはご存知と思います。
例えば、テレビ。「テレビ」は、英語では、
TV(ティーヴィー)又は television (テレヴィジョン)と言う名前なので、
「テレビ」と言った所で、通じません。
こんなカタカナ英語が沢山出回っているのは、皆さん周知の事実だと思います。
「テレビ」のように、いかにもカタカナ英語と分かるものを見分けるのは
簡単ですが、中にはカメレオンのように、上手に英語に変装していて
見分け難いカタカナ英語がまたたくさん存在しています。
英語っぽい→英語に違いない、と思い込まれがちですが、実はそうでないのです。
いくつか例を挙げてみましょう。
1.ハイタッチ(high touch)今、大変流行っている言葉ですね。
2人で手を上向きにパチンと合わせる、「やったー」と歓喜を表す行動。
これは、英語では high five と言います。この five とは、アフリカンアメリカン
の間で使われ出したスラングで、hand つまり「手」を意味しています。
2.プラスα(plus alpha)それ以上に利点がある、という意味ですよね.
何となく英語っぽい言葉かもしれませんが、実際、存在しません。
使ってみても、英語話者には全く通じません。英語では、「extra」
「additional」という言い方をします。
3.シャープペンシル(sharp pencil)
シャープペンシルと言たら、間違いなく「尖った鉛筆」の意味で
解釈されるでしょう。日本で言うシャープペンシルは
「 mechanical pencil」(機械仕掛けの鉛筆)と言います。
4.ボーカル(vocal)日本ではバンドの歌手の意味で使います。
わざわざ英語を使っているので、英語でもこういうのかな、と思ったら大間違い
vocal は、「声」という意味なので、色々な使われ方をします。その意味で、
バンドの歌手という意味でも使えなくはないですが、一般的な言い方は、
「(the) singer」です。
5.リュックサック 日本では背中にしょうバッグの事です。
これは、ドイツ語で英語ではありませんが、英語と思って使う人を
良く見かけます。英語では、「backpack」が一般的です。
6.クーラー(cooler)日本では、エアコン、冷却機のことです。
ヒーター(heater:暖房)の反対で、クーラーで良さそうなものですが、
クーラーは一般的には、携帯用保冷箱です。夏の暑い日の部活に持って行く
ドリンクを保冷しておく為のプラスティックの箱です。エアコンの意味で
「クーラー」とも使えなくはないですが、普通は「air conditioner」といいます
7.ストーブ(stove)日本では暖房機器を指します。
英語では暖房機器は「heater」が一般的。薪の暖炉器を特別に指す
為に、wood stove と stove という言葉で暖房の意味で使えますが、
薪の暖炉器以外には使えません。英語で stove というのは、ガスコンロを
指します。つまり、台所の火どころです。(IHの場合は hob ともいうかな)
とりあえず、今日、思いついたものでした。