言葉を尽くして
何かを伝えようとすると
なんだか堅苦しくなってしまいます。

「犬を飼いたい」と相談を受けた時
犬を選ぶポイントや
(個体それぞれの特性と、その家族のマッチング)
犬飼いとしての心構えなどを話しているうちに
意気消沈させてしまうことがあります。

「犬を飼うって、大変だね(*_*)」と
これはとても素直な反応です。
大変といえば大変ですが
それがどうしたと言えて初めて
「犬飼い」になれるのだと思います。

保護犬を譲渡してもらおうとした時
飼い主としての責任や義務について
繰り返し、念を押され誓約を求められます。
これを、嫌がる人が実は多いのです。

ペットショップでは
いかにこの「大変」さに気付かせずに
所有欲や愛着を沸かせるかに
賭けているのだろうと思うのですが
結果相手構わず、売りつけて
後は野となれ山となれ…
犬のシアワセは後回しなのが現実です。

相手の身元や生活環境のマッチングを
度外視したやりとり。
「買ったはいいけど、飼い切れない」と
殺処分を前提にしたセンターに持ち込む人間が
後を絶たないのです。
その結果…
アルマの代表のブログ
紡いだ命
に紹介されているような
あまりにも卑劣な人間の所業と
やり切れない境遇の犬が出てくるのです。

「子犬」はすべからく可愛らしく
人間にファンタジーを抱かせますが
「成犬」に感じるのは現実です。
その現実に、いかに寄り添っていけるか
その覚悟を持った人間に犬はその命をかけて
生きることの素晴らしさと
愛おしさを教えてくれるのです。