「遠い山なみの光」を聴いて ★★★☆ カズオイシグロ著 これは心を研ぎ澄ませて深く読む物語なのだろう。 聴読で軽くきいてしまうには余韻や問いが多すぎてぼんやりとした印象になってしまう。 映画の解説動画を観て、もしかしたら映画の方がより踏み込んだ表現になっているのでは、と思った。 戦後の考え方、女性の在り方、家族関係と現在との対比、 親子、夫婦の関係性の繊細さなど とても多くの視点を感じた。