「かして」「かえして」の練習のために(3歳 療育) | みんなちがって、みんないい。~発達障害と療育・幼児教育のこと~

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2009年2月生まれの長男ポテチ(発達障害があります)と
2012年2月生まれの長女マシュマロとの日常です(*^_^*)
ポテチとマシュマロへの幼児教育や、ポテチの療育的な取り組みについて綴っていきます。
お気軽にアドバイスやコメントなど頂けたら嬉しいです☆

ポテチ3歳の療育の様子です。

 

ポテチは、お友達と玩具を共有して遊ぶことが苦手です。

お互いに別の玩具に興味を持って並行遊びをすることは可能ですが、相手のもっているものに興味を持ってしまうと、パッと手を伸ばしてしまいます。

相手のお子さんから反発する反応があると、つねったち、咬んだり、押したりといった他害行為につながってしまいます。

他害行為は親としても本当に悩ましい問題でしたので、重点的に介入をお願いしていました。

 

3歳11ヵ月時点での目標は以下のとおり

集団長期目標

「玩具の取り合いの際には『かして』『かえして』等言うことができる。また、借りることができない時は『長い針が○になったらね』等交渉することができる」

集団短期目標

「指導員の介入で『かして』『かえして』ということができ、『長い針が○になったら』の指示を聞き違う玩具で遊んで待っている」

➡集団プログラムのなかでは、広いスペースに玩具が沢山あり、療育に参加している子どもたちが自由に遊ぶ環境設定のプログラムがあります。

 当然その中で、遊びたい玩具が重複してしまう場面が生じてきます。

 そういった場面で、指導員が『かして』『かえして』がいえるよう介入をしていくわけです。

 なかなか自分から言い出すことが難しい場合もあるので、最初は入念にお手本(モデリング)を見せることを重ねます。

 

個別長期目標

「指導員とのフリープレイの中で『かして』や『かえして』を自分から表出できる」

個別短期目標

「指導員との1対1のフリープレイのなかで、ポイントありで『かして』『かえして』がいえる」

➡指導員とのフリープレイの中で葛藤場面を設定して、『かして』『かえして』の表現が必要な場面を重ねて、自分で言えることを目指していきます。

 例えば、すごろくをする場合はサイコロを交互に振るので、自然と相手に『かして』とお願いする場面がでてきます。

 工作の時にあえてのりやハサミを一つだけ用意して共有しながら使うなどの工夫もよいですね。

 葛藤場面としては、あえてその子の使用している玩具や道具を『それ使いたいな~』とねだってみるなどです。上手に譲れたらすかさず褒めます。