優等生回答でポエム封印…小泉環境相を記者クラブも援護か
日刊ゲンダイDIGITAL 2019/10/04
 
メッキがはがれ始めた(C)共同通信社

「次期首相候補」ともてはやされた男のメッキがはがれるのは早かった。トンチンカンな受け答えを“ポエム”とヤユされている小泉進次郎環境相のことだ。
 
小泉 進次郎(こいずみ しんじろう)
1981年4月14日(38歳)
神奈川県横須賀市
関東学院大学経済学部経営学科
コロンビア大学大学院修士課程
環境大臣
内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)
自由民主党(無派閥)
衆議院議員(4期)
父は第87代・第88代・第89代内閣総理大臣の小泉純一郎。兄は俳優・タレントの小泉孝太郎
 
 進次郎氏は2日、就任後初めて福島第1原発を視察。汚染土などを30年以内に県外で最終処分する政府方針について「30年の約束、これは守るために全力を尽くします」と決意を新たにした。
 
 汚染水の海洋放出をどうするかとの問いかけに「ノドグロが好き」と答えたり、気候変動対策について「クールでセクシー」と言ったり。就任以来、ポンコツ発言が際立っているが、原発視察後の会見では“優等生”的な答弁に終始。菅官房長官が先月、進次郎氏の発言について「ちょっとでも間違うと国際問題になる」と戒めたのを意識したのか、意味不明と指摘されている“ポエム”を封印し、慎重な発言を心がけ始めたようだ。

 4日召集の臨時国会についても「緊張感を持って臨みたい」と意気込んでいるが、ピリピリしているのは進次郎氏だけじゃない。
 
 進次郎氏への追及を最小限にとどめる狙いがあるのか、環境省の記者クラブ以外の記者は進次郎氏を取材するのが難しくなってきた。
 
「原発視察の予定が知らされたのは記者クラブだけで、予定を発表してから、すぐに取材が締め切られました。つまり、取材に行けるのは事実上、記者クラブに入っているマスコミのみ。小池百合子都知事が環境相だった頃はもっと開放的だったし、原田義昭前環境相のときも今ほど閉鎖的ではありませんでした」(フリージャーナリスト)

 進次郎氏に好き勝手しゃべらせたらネタになる。ならば取材規制しろ、ということなのか。環境省に問い合わせると、「初めて聞きました。手続きをして記者クラブの幹事社から了解を得られれば、会見場にも入れます」(広報室)と回答した。
 
 役所におんぶに抱っこの首相候補とは、聞いて呆れる。
 
=== 日刊ゲンダイDIGITAL 記事(ここまで)===
 
 意味不明と指摘されている“ポエム”を封印し、慎重な発言を心がけ始めたという報道ですが、それでも、まだポエム調です。
 
  除染土の仮置き場や中間貯蔵施設、同原発などを続けて視察終了後、記者団に、処理済みの汚染水が入ったタンクが原発の敷地内に増え続けていることについて、「必ず解決しなければいけない課題だと認識している。だからこそ、福島の現場の皆さんのお気持ちを絶対に忘れてはいけないと思う」。
 
 処理済みの汚染水をためるタンクの設置状況や3号機の使用済み燃料集合体取り出しの準備作業などを視察して、小泉氏は「原発事故の爪痕の大きさ深さに思いをはせた。福島の復興と廃炉を見届けて次世代に渡すことが大事だ」。
 
 除染で出たフレコンバッグ1万9千袋分の汚染土が積み上げられた同県楢葉町の仮置き場、250万立方メートルの汚染土が貯蔵される予定の大熊町の中間貯蔵施設を訪れて、重機で汚染土を圧縮、貯蔵する様子などを視察。小泉氏は、中間貯蔵施設から、30年以内に県外で最終処分するという政府方針について、「30年の約束、これは守るために全力を尽くします」。
 
 ここで紹介した全てのコメントは、解決法の具体性がまったくなく、いまだポエムが続いています。