スウェーデンの一時帰国、5日目。
今回のバカンスでは、経由したドイツのミュンヘンに滞在していた際、夫の下級生で秘書のヒューゴが暴行事件に巻き込まれ、救急搬送&緊急入院を余儀なくされたため、スウェーデンへの渡航が予定より1週間遅れ、滞在期間も1週間減少した私たち。
早いもので、28日のイギリス帰国まで、今日を入れて、あと「3日」しかありません😂😂😂
22日に来たばかりなのに、もう帰る予定を立てないといけないなんて!😂😂😂
まあ、会社では経営者という立場のおかげで、私と夫のゼノ、同居人のジャックあたりは特にスケジュールの融通が効きやすく、一家に住み着いたプシュケの居候で、人類史上、稀に見るイクメンの末っ子リアムもファルの会社で社長に就いたあとだし、来月の下旬にはもう一度ホリデーを取り、再び一時帰国して、昨日行った森でブルーベリー狩りをする予定でいたから、「ヒューゴのみ」休みを申請する程度で済むんですが、帰国後に少々忙しくなりそうなのは、一緒に連れて来たフラッティの黒犬、ドギーのエヴァンゲロス兄さん😅😅😅
まず兄さん…以前のご主人様が身勝手を働いたことにより、数時間ほど捨て犬となっていたので、動物病院では実の年齢や誕生日などがわからず、「推定2歳」と診断され、マイクロチップの情報でも2歳だし、私たちもそれを信じ込んでいたんです😇😇😇
しかし、兄さんの実年齢は、なんと5歳だったことが発覚!😂😂😂
おバカさん過ぎて、2歳でもやや知能が足りないくらいなんだけど、ヨーロッパのペット大国で、さらには犬とのパートナー歴が長いイギリスで、なぜこんなことが起こってしまったのか…?😂😂😂
兄さんの知られざる過去に、一家の全員が言葉を失うことになります😇😇😇
関わる人間たちから、「高すぎる社交性に脳みそゼロな犬」と形容されがちな兄さんは、実は超ド級の苦労人…いえ、苦労犬だったなんて、性格が陽気だから、気づかなかったよね😇😇😇

ことの発端は今朝、リアムと一緒にエヴァンゲロス兄さんのご主人様になった、雇用しているギリシャ出身のボディガードで、天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオスのモバイルに掛かって来た、一本の着信にあり、それはイギリスのシェルターからでした😇😇😇
兄さんが私たちの一家に来た経緯というのは、一応こちらに書いてはあるんですが…。


早い話が、無責任なご主人様によって、イギリス第二の自宅でもある、第二都市バーミンガムの物件に捨てられ、それを見たリアムとヴァシリオスが心を痛めたため、カップルで兄さんを家族に迎えることにした、というもの😇😇😇

プシュケと天使のカップルだから、周りも反対しなかったよね😊😊😊💕

さて、イギリスのシェルターがどうしたのかというと、リアムが持ち前のホスピタリティから、兄さんの「本当の誕生日」を知ることはできないかと試行錯誤した結果、何かわかったことがあれば連絡を欲しいとお願いしていたところ、情報を掴んだシェルターのスタッフが連絡をくれたんです😂😂😂

その内容によると、何と兄さんはEUのアニマルパスポート、正式名称「EU PET PASSPORT」を所有していた犬だということがわかり、元の国籍は何と、EUに名を連ねるマルタ島😂😂😂

この原因は兄さんに埋め込まれたマイクロチップにあり、2つ以上あるうちの1つしか読み込んでいなかったので、一番最新の「推定2歳」という情報だけが先行してしまった、ということ😅😅😅

これにより、兄さんの詳しい情報や来歴なとが一気に判明し、まずは遡ること5年前、2019年の夏にマルタ島のブリーダーさん宅で生まれ、「クラウドファンディング」を利用したイギリスの老婦人が引き取り、見事イギリスの犬となった、兄さん😇😇😇

しかしその直後、最初のご主人様となった老婦人が突然亡くなり、兄さんは万が一の際には保証人となっていた、老婦人の息子一家に引き取られる予定となっていたのに、その息子のワイフ(※イギリス人)がペットを迎えては捨てる常習犯で、そこで一回目の捨て犬となったあと、何を話しているのか全く聞き取ることのできない家庭に引き取られ、再び捨て犬となり、私たちの家庭へとやって来た、波瀾万丈な人生だったことが発覚😂😂😂

もしかしたら、兄さんは「陽気すぎて、捨てられたことにすら気づいていない」なんておバカさんではなく、人生のご主人様が何度も変わったことで、捨てられることに慣れてしまい、どうせまた変わるんだからと、ご主人様を覚えないようにしていたのかもしれません😭😭😭

その割には、物件のゲートに繋がれた状態で捨てられていたのに、超のんびり、悠長に、超気楽に構えてたけど😂😂😂

まさか、兄さんの哲学には、「だいじょうぶ、だいじょうぶ!僕って人気者だから、新しいご主人様くらい、すぐに見つかるって!」という、焦らないための心得でもあるんでしょうか😂😂😂

海外移住1回、死別1回、捨て犬2回、渡り歩いた家庭はこれで5つ目となる兄さんに、イクメンのリアムは「エヴァも苦労しましたねぇ…。無理に明るく振る舞おうとしなくても、いいんですよぉ?」と優しく、日頃は賢いドッグトレーナーとして、おバカ過ぎる兄さんには鬼の形相になりがちなヴァシリオスも、「僕は子供の頃から、馬も犬も複数いる家庭に育ちましたけど、動物を捨てるという考えを持ったことはありませんでしたよ?例え、どんなにバカでも…」と驚いていて、ペットを迎える際には年齢以外にも、周りにどれだけ信頼できる人が存在しているかを問う必要性を、私たち人間は今一度、よく学ぶ必要があります😭😭😭

イギリスがEUを離脱したことにより、すでに兄さんのPET PASSPORTは失効してしまったけど、本当の名前や誕生日を知ることができるのなら、シェルターに届いている失効済みのパスポートを譲ってもらえないかと交渉していた、このカップルの優しい心には胸を打たれた、今朝の朝食はこちら。



Zebra Cake.

今朝は夫のゼノもお手伝いをしたいと申し出てくれたので、せっかく人手が増えたことだし、ちょっと手の込んだゼブラケーキを焼きました😊😊😊💕

最近ストロベリーの朝食が続いていたから、今日はゼノが大好きなチョコレート😊😊😊💕

子供の頃から勉強もスポーツも優秀で、芸術とDIYはプロレベルの腕を持ち、何でも器用にこなせるゼノが手伝ってくれると、難易度高めのメニューもすぐに完成します😂😂😂

ゼノは理科と数学が学者レベルだから、才能や感覚を活かす以外にも、料理をする際に必要な知識を教えれば、理屈を理解できるんだよね😇😇😇


陽気な性格をした兄さんは、人生に悩みなんてなーんにもないといった顔で、今日もキッチンへと伸び上がり、叱られるんじゃないかとハラハラする子犬のクリストフをよそに、クリストフの弟アーサーと二匹で、私にナンパすることが一日の日課😅😅😅

この兄さん、平和なマルタ島の出身なんてまたご冗談で、本当は恋に陽気なイタリアの出身なんじゃないかと、実は疑っています😅😅😅

お散歩に連れて行けば寄り道ばかりだし、熱心に拾い食いを働いてみたり、道ゆく人たちの持ち物(※主に食品入りのエコバッグ)を検品してあげようとトライしてみたり、お世辞にもろくなことはしない兄さんの姿に、笑いが尽きない一家😅😅😅

いえ、正確には、おバカな兄さんにブチギレている鬼コーチ・ヴァシリオスとのやり取りが面白く、いかにもギリシャの勇敢な戦士か、現代を生きる本物の天使か、果てはミケランジェロやラファエロといった、著名な芸術家が残した高度な作品かと思うような見た目をしているのに、兄さんの前では穏やかな天使とブチギレたシャムの仔猫を行き来してしまうので、周りは見ていて飽きません😂😂😂

ヴァシリオスの容姿は、ダークカラーのブルネットがクルンックルンにカールした天然パーマで、超一流のスタイリストにパーマをかけてもらっているのかと見間違えてしまうほど、稀なほどに整ったカーリーヘアを持ち、今にも溢れ落ちそうなほどに大きな目はらんらんとグリーンに輝き、それはそれは美しい見た目をしているんですが、例えイギリスに移住してもギリシャ人としての誇りを忘れず、常日頃からギリシャの勇敢な戦士に相応しい振る舞いを心がけているせいなのか、自身の髪色は「黒」だといい、目の色は「ブラウン」だと主張していて、これにより、若いのに何度か緑内障を疑われたことがある、この天使😂😂😂

亡き両親の目がグリーンだったのに、なぜブラウンになったと思うのか…😂😂😂

このブラウンの「出所」には理由があり、私たち白人というものは、気分や体調によって目の色が変わることがあるため、ある日ご機嫌斜めでプンスカしていたヴァシリオスが、気分転換に顔でも洗おうと鏡を見たところ、ブラウンに見えた日があったからと、以来「成長して色が変わった」と思い込み、ギリシャの勇敢な戦士なら目の色もダークカラーで当たり前だという感覚から、どんなに生体認証で「グリーン」だと判定されても、ブラウンに「見える日もある」と、主張したかったようです😂😂😂

髪も黒に見えなくもないけど、光が当たれば確実にブルネット(褐色)で、真の黒犬でもある兄さんみたいに、ツヤツヤと光り輝く黒髪には、なかなかなれないよね😅😅😅

かといって、ヴァシリオスに髪を染めてみたらどうかとオススメしてみたい気持ちはあるものの(暗くするならOK)、それにより、美しい自慢の天然パーマがボロボロになってしまったらもう最悪だし、なかなか大胆なイメチェンには踏み切れない私たち一家と、天使の末っ子😇😇😇

ここでまた、悪ガキのヒューゴがヴァシリオスの髪をネタに、超くだらない下ネタを言い放ち、やられたらやり返す、その際にはTalio(同害報復)してOKという一家のルールから、ヴァシリオスはバカなヒューゴに、「あなたは頭が悪過ぎるから、男なのに女の子みたいなブルネットになるんです。本当に頭の良い人間なら、奥様やサー(夫)のように、ナチュラルなブロンドになります。今この場に跪いて、"僕の明るいブルネットは頭の悪さです"と言って、謝罪してください!」と叱られ、股間でマウントを取りたがるバカ息子には、悩みもないでしょう😂😂😂

超一流のエリート紳士として教育を受けておきながら、どこに行っても、幼児レベルのくだらない下ネタを言い放つ、この末っ子にほんの少しの思慮深さがあれば、Bitch(悪女)なワイフに捕まることもなかったかもしれない、今日のフィーカはこちら。



Mango Mousse Cake.

この一家には、日頃から料理をするメンバーが多くいるので、今日はママを中心に分業して、いつもよりオシャレなムースケーキを焼きました😊😊😊💕

サクサクしたビスケットの生地に、軽い口当たりのマンゴームース😊😊😊💕

イギリスに住んでいると、周りに料理ができない中年層が多くいて驚かされますが(※決して超富裕層というわけではない)、ここスウェーデンでは全てにおいて自立していて当たり前で、男性も女性並みに料理ができて当たり前と習うことから、各家庭にパティシエのエッグがいます😊😊😊💕

あくまでも「エッグ」だから、たまに大失敗は起こるけどね😅😅😅


帰国の日までが案外早く、今回のバカンスでは友達に会う際のスケジュール調整が間に合わなかったので、今日はパリピなママを先生に迎え、ヴァシリオスやリアムといったゲストたちを中心に、スウェーデン伝統のパンと料理を教えてもらう一日。

その隣で、私は暑苦しくもジャム作り😅😅😅

というのも、同じストックホルム市内に住んでいるママの高校生からの友達がいるんですが、去年の終わりにファルが亡くなり、両親が生前に住んでいた物件を相続したところ、庭のブルーベリーガーデンが残っていて、伐採するなんてかわいそうだし、もったいないから育てていたところ、もう収穫の時期を迎えてしまったということで、朝早くにお裾分けしに来てくれました😍😍😍💕

イェーイ😍😍😍💕

昨日は森で下見をして、来月の収穫が待ち遠しいと言っていたばかりだったから、ラッキー😍😍😍💕

ジャム作りは時間をかけ、ゆっくり作っていくのが美味しさの鍵😊😊😊💕

リアムとヴァシリオスもママからスウェーデン料理を習うし、私が励むジャム作りはこれといって難しいこともなく、ベリーを焦がさないように注意しながら、弱火でじっくり煮込んでいけばいいだけだから、両親を亡くして弟になったママのゴッドチャイルド・ノエル少年(11)にも、一緒にやってみないかとお誘いしたものの、少年はパリピなのに照れ屋さんなのか、「今日はいいや!」ということで、お姉ちゃんは寂しく一人で作ります😇😇😇

いつか夢見ているのは、念願叶って授かっただろうドッテル(※まだ子供なし)と一緒に、夫のゼノのためにと二人でジャムを作り、仲のいい友達だけを呼んで、少人数のガーデンパーティーを開き、娘の手料理をサーブすること😊😊😊💕

しかし、私にはギャグやジョークの才能しか備わっていないのか、真剣に学んでいるリアム&ヴァシリオスのカップルを眺めながら、一人で静かにジャムを作っていると、突然ノエル少年が背後で大爆笑し始め、何だろうと振り返ってみれば、そこには黒猫のエラ隊員がご機嫌に歩いていて、口には旧スウェーデン紙幣が…!😂😂😂

ねぇエラ隊員、それは私が玄関のポットに隠しておいた、何かあった時のためのお金!😂😂😂

ちょっとネズミさんっぽい色をしているから、自慢の獲物を捕まえた気分になっちゃったのかもしれないけど、ご主人様の娘が備えておいたお金を、堂々と口に咥えて歩かないで!😂😂😂

パリピなママはいつものことながら、超シャイな夫のゼノも、フレンドリーなお父さんもエラを見て爆笑してしまい、エラにはノエル少年が気付く前にご近所を練り歩かれたせいで、今頃お隣さんに「マリアったら、今度は猫っに財布を持たせる練習でも始めたのかしら!エラも毎回付き合わされて、大変ねぇ!」なんて言われていたら、どうしよう😂😂😂

今回の件に限り、「ご主人様のお嬢さんが両替してませんでしたパレード」は、エラ隊員の独断で執り行われたことだけど、子供の頃から、ご近所では超おてんば娘と大評判だった私がやらかせば、お隣に住む高齢の奥さんも、これは一種のユーモアだと笑ってくれるだろう、今夜のディナーはこちら。



Brown Sugar Glazed Salmon.

ここスウェーデンに限らず、北欧諸国ではポテトメニューの他、サーモンやシュリンプを使うこともごくごく一般的なので、今日はそのバリエーションとして、リアムとヴァシリオスをアシスタントに、サーモンのフライを作ってくれました😊😊😊💕

カリカリに揚げたサーモンのフライに、ブラウンシュガーのグレーズ😊😊😊💕

北欧は温かい日本と違い、一年を通して寒冷な気候のため、いつでも安定供給できる食材を使うとほぼポテトメニューとなり、ポテトとお肉またはサーモンを使ったバリエーションの多さは、世界に誇るといっても過言ではありません😂😂😂


私のママとお父さんは超高身長カップルで、ママは身長182cm、お父さんは195cm。

そのため、171cmのリアムと181cmのヴァシリオスが隣に並ぶと、「ティーンエイジャーの息子とモル」みたいな、後ろから見たらほぼ親子の身長差になってしまいます😂😂😂

エラ隊員も超大柄猫で、痩せているのに8kgオーバーの長身を誇り、賢くスポーツも万能なため、キッチン上部の棚に入り込むことくらいなら難なくこなし、遊んで欲しい時はサッと棚の中に潜り込み、上から狙撃して来るのも当たり前😇😇😇

そんなエラ隊員が教育してくれた新しいファミリーとして、ブラウンのロングヘアがふわふわしたモーネ坊やが加わり、こちらはエラ隊員に似て賢く育ちましたが、パリピな猫でもあるので、ダディの代わりでもあるエラをお手本に、エラにくっ付いて棚の中へと入り込んだあと、なぜかヴァシリオスのクルンックルンにカールした天然パーマに狙いを定め、ちょいちょいと必死に掴みかかってました😂😂😂

モーネ坊やに同調して、下から天使のお尻を狙うのは、エヴァンゲロス兄さん😂😂😂

でも、天使は動物が大好きで、大きな動物たちに慣れているから、種族を問わず遊び相手もしてくれるんだよね😇😇😇

恐らくモーネ坊やは、獣医ですらノルウェージャンにそっくりだと言ったくらいで、こちらも非常に大きくなる種類だろうと予想されるため、棚の中から狙撃するにはお父さんだと距離が近過ぎて、ママでは少々イタズラした気分を味わえず、リアムではちょっと手が届かないから、ヴァシリオスがちょうど良かったんでしょう😂😂😂

これはスウェーデンならラゴム、隣国デンマークならヒュッゲで、ヴァシリオスは動物たちのヒュッゲなお兄さんであること、間違いなし😂😂😂

バカンスを終えたらイギリスに連れて帰るから、モーネ坊やは再び一家の新しい住民になり、今後は天使と一緒に暮らせるね😊😊😊💕

来月の一時帰国では、モーネ坊やにはイギリスでお留守番してもらう予定だし、ゼノのダディ・セバスチャンとケンカしないように、あと数日間、人生の師でもあるエラ隊員をお手本に、猫としての社会性を身につけてもらえるよう、私たちも協力しないといけません😊😊😊💕

料理中にエラが見つけ出した、私の隠し財産だった旧紙幣は、モーネ坊やの育成費として、経費かお給料にプラスしておいてもらおう😊😊😊💕


God natt...