まさかの木曜日に夫から週末の予定を聞かれ、取り敢えず日用品を買いに行く約束をしたアラフィフ主婦です。
念のため、スポンジではありません。どうでもいいけど。
長男ズの他に我が家には癒し系の次男がいます。
ともかく優しい次男。細~い一重瞼をさらに細めてニコニコしています。
しかしながら、意外といろんなことを冷静に見ているのもこの次男。
「お兄ちゃんお兄ちゃん」気難しい兄のフォローをしています。
ところがね、兄の盲目的な信者と見えつつも。
二人がまだ小学校の高学年と低学年だった頃、私の実家で長男が「気難しさ」を大爆発させ、私にガッツリ怒られました。
私は別部屋に長男を連れていき話し合いを続け、最終的に長男が反省と謝罪をする、という結末。
私の母がその間低学年の次男を見ていてくれました。
普段孫と暮らしていない母は次男に
「ママ、あんなに怒らなくてもいいのにね?いつもあんなに怒るの?」と聞いたそうです。
母としては次男は「お兄ちゃんっ子」だから当然私の文句を言うと思ったらしい。
母、それもどうなんだ?って感じだが。
するとおとなしく迷路で遊んでいた次男、
「ん~?でもさ、あれはお兄ちゃんの方が悪いよ。あの態度はないよね。」
と普段の無害な「お兄ちゃん大好きっ子」とは違う妙に大人びた冷静な判断をくだしたらしい。
それ以来母は次男に対して「こ、こいつ、ただ者じゃないな!」と思っている。
そして現在の母、60以上年下の次男を「師匠」とよぶ。
何の?
迷路のだ。
朝日新聞に迷路のクイズがでると、母は
「師匠!すみません!迷路ができません!お願いします、答えだけ教えてください!」と次男に電話してくる。
認知症防止のために始めたパズルだが迷路だけはどうしても苦手らしい。まだ小学生だった次男が、ある日実家で迷路がとけず、ウンウン唸っている母に
「貸して」と言ってものの数分でといた。
母はキョトンとして、次男を見つめた。
うちの長男その昔結構な優等生だった。美術以外は大概5段階評価の5。
次男も成績は悪くないがそこまでではなかった。
だから母としてはまさか次男にこんな特技があるとは思っていなかったらしい。
「どうやったの?どうしたらそんなに早くとけるの?」
と聞くと
「んー?わかんないけど、上から見ると見えるの」
と。
母はもう、完全に次男の押し掛け弟子になった。
しかし当然こればっかりは師匠も教えられない。だって彼の場合ほぼ感覚だから。
だから今でも母は困ったときは「師匠!たすけて!」と電話してくるのだ。
母は
「この子には何かがあるよ!この才能を生かせる仕事についたら大成功だよ!」
と言うが、
ねえ、
迷路とくのが得意な仕事って何よ?
だってね、この子、超がつくくらい
方向音痴 です。
今日も、のほほんと生きている我が家の不思議ちゃんです。
ちなみに長男は
「お母さん、見た目に騙されちゃダメだよ。あいつは意外と腹黒であざとい」
と次男を評します。
うん、長男、私もそう思う。