知床旅情 3 | 平穏な日々と菫色

平穏な日々と菫色

ゆっくりとした毎日 時々アンニュイな感情

こちらはオシンコシンの滝。日本の滝百選の中にも選ばれている滝で

アイヌ語で「オ・シュンク・ウシ」=「川下にエゾ松が群生するところ」
が名前の由来だそう。滝の手前にも濃い緑のエゾ松が見えます。

 カムイワッカの 滝の「カムイ」はアイヌ語で神、または神のような
崇高な存在を表し、「ワッカ」は水。 「カムイ」という響きが、神
または神のような存在という事に親近感を覚えました。また摩周湖は
アイヌ語で「カムイトー」=「神の湖」だそうで、そのカムイトーの
伏流水からできているという言い伝えで「神の子池」と呼ばれるよう
になったのがこちら。 
水が青く透明な、とても神秘的な池。水温が年間を通し約8度と低い
ので、中に倒れた木がそのまま沈んでいるのが見えます。

 神の子池へと続く道。 

言い伝えの通り、摩周湖と神の子池は地下で繋がって いて、摩周湖
から流れ込む伏流水が神の子池から1日 12,000t

も湧き出しているそうです。 
湖底を見ていると、シュワーというかボコっというか下から水が
盛り上がって、湧いているのが分かりました。湧水は静岡の柿田川
湧水郡も有名ですね。自然の不思議な仕組みに、初めは凄い、綺麗
と上げていた声が段々無口になって、ただただ魅入ってしまう
美しくも畏敬の念を抱くような場所でした。