友人に教えて貰った本。


著者はジェニファー・L.スコットというアメリカ女性。




典型的なカリフォルニアガールだった彼女が大学時代にパリへ留学した時、

パリの由緒ある貴族の邸宅でホームステイ。

女性として妻、母としてのホストファミリーのマダムの生き方に痛く感銘を受けてシックなライフスタイルに目覚たという実体験をつづった本。



まず、ホームステイの初日、あてがわれた部屋に小さなクローゼットしかないことに愕然とする。

で、この家の人たちは各自10着くらいしかワードローブを持っていないことに気づく。

ムッシュ・シックもマダム・シックも上質だけど同じような服をしょっちゅう着ている。

この家だけが特別なわけではなかった。


アメリカでは週に2回も同じ服を着ることはないし3回なんてとんでもないと思ってる。sex&city のようなドラマでは最先端のファッションがこれでもかと紹介されるし。

しかし、アメリカ人は大量に服を持っているけどそれで満足しているのだろうか。

はたしてまともな品質の服を買っているのだろうか。

服がいっぱい詰まったクローゼットの前で「それでも着るものがない」なんて毎日言ってしまうのではないか。と。



うーん、自分にまんまあてはまる。

高いからとにかく捨てられない服、着てないけどまだ綺麗だから捨てられない服

そんなものがふんだんにあって、実は普段に着る服は同じものばかり。

それもかなりよれよれだったり。

彼女はアメリカへ帰ってから10着の服に絞るという実験をしてみた。

それってすごい。10着なんてとても絞れない。

しかしやってみると自分自身のスタイルや生き方についていろんなことが見えてきたというのだ。

ゆったりとしたクロゼットの中にお気に入りの服だけがあって、

短い人生 好きな服だけに手を通して過ごせたら素敵だと思う


私自身身軽に生きたいな、と思うようになったのはやはり中年になってからのこと。

でもなかなか捨てられない。 

なので、この機会にこの本みたいに実践してみようかとふと思う。

本当に気に入っている服なのか。



人は誰でも年とともに体形も雰囲気も変わる。

出産したり体重が増えたり、昔の自分や理想の自分じゃなくてやっぱり今の自分を見つめるべきなのだ。ちょっとつらいけど。


20代の時の服が40代になって着られないように

昔と今ではテーマも違う。

自分らしいと言える服かどうか、これは大きい。

結局自分のスタイルや生き方を決めることにもつながるんだなぁ。

あなたは自分に合った服を着ているだろうか。