劇団新感線の舞台を観ました。

髑髏城の七人 (講談社文庫 な 72-1)/中島 かずき
¥730
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去年の鋼鉄番長 今年春の港町純情オセロと、ギャグ満載の舞台が続いたので

蛮幽鬼以来 待望三年ぶりの活劇マンガです。


やっぱり新感線はチャンバラやらないと。

それも舞台上での間合いの美しい百人斬り。


1990年代から再演に継ぐ再演で5回目の公演となるのだけど

古田新太も橋本じゅんも出てなくて、すっごく若いキャスト陣。


小栗旬と早乙女太一の殺陣、ヒール役の森山未来と、

もうおばさんにとって垂涎もののメンバーです。


織田信長が明智光秀によって倒された数年後、秀吉が天下統一を進めていたとき・・・

関東に突如現れた 髑髏城。 主は関東髑髏党の首領 天魔王(森山未来)

暴虐を尽くす彼らの前に立ちふさがったのは 飄々と乱世を生きる捨之助(小栗旬)と

色里「無界」の主人 寡黙な剣の使い手 蘭兵衛(早乙女太一)

実は嘗て信長の家臣であった彼ら。

若くして目標を失い、右往左往する若者は あるものは自らが主君に変わって天下統一を夢み、

あるものは主を亡くして亡霊のように生きる・・・。彼らが出会ったとき 血なまぐさい現実が始まる。



割と早い時期から、信長と関係あった連中だって事が想像できます。

蘭兵衛は多分 森蘭丸で、彼は何故か生き延びて

色里の人々を守ることで静かに生きてる・・・とかね。


確かにフレッシュというのは美しいけれど やはりケレンには欠けます。

だって白い着流しの 小栗捨之助が蜉蝣峠の堤真一にどうしてもだぶるのですね。

で、堤の立ち姿から斬られ姿まで色っぽかったことを思うと やっぱり旬くん まだ青い。

主要メンバーが一生懸命なのはわかるけど

どうも深みがないんだな。

仕方ないかな。

意外と女性陣が頑張っていて 極楽大夫の小池栄子さんがよかったです。


結末はちょっと蛇足気味。

でもハッピーエンドでよかった。もっと難しいかと思ったらわかりやすい芝居でした。

市川染五郎が演じた前作も観ておきたかったな・・・などと思いました。