しばらく映画から離れていたので、阪急電車とか パイレーツとか
観たいものはいっぱいあったんですが・・・
とりあえず ブラックスワン
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ミステリーらしい・・・よくわからない・・・などと
いろんな評がありますが・・・。
これってナタリーポートマン自身を描いているんじゃないんでしょうか。
華やかなプリマの世界をベースに、
プレッシャーと束縛と様々な葛藤に苦しむ人間のダークサイトが描き出す妄想と狂気。
13才で「レオン」でデビューして、順風満帆、スターウォーズのアミダラ姫など
常に美しく正統派なヒロインを演じてきたナタリーポートマンですが、
今ひとつ パッションに欠けるというか、悪くはないけど個性に欠ける・・・気がしたんですよね。
なんだか、それをそのまま映画にしたみたい。
ニナ(ナタリーポートマン)は、引退するプリマ、ベス(ウィノナライダー)に変わって、
「白鳥の湖」の主役に抜擢される。
しかし、監督のトマスは、ニナのバレエは白鳥を演じるには十分だが
黒鳥を踊るにはパッションが足りないという。正確で美しいけど奔放さがない、型が破れない。
臆病だというのですね。優等生過ぎて。
白鳥の湖というのは、魔法使いに白鳥にさせられた姫君が元の姿に戻るためには王子様の愛が必要。で、王子様と巡り会うんだけど、王子は奔放な黒鳥に誘惑されてしまう。
絶望した白鳥のお姫様は命を絶つ・・・というお話しですよね。
今回の舞台では白鳥と黒鳥を同じプリマが演じる。
ニナの心はプレッシャーでいっぱい。加えて、昔プリマとして成功しなかった母は今も彼女を
半分嫉妬しながら束縛する。新加入したリリー(ミラ・クニス)に役を盗られるんじゃないか
という畏れによって、黒鳥の魔力に囚われたように だんだん壊れてゆく。
ドラッグ、セックス、殺人、何か現実で何が妄想なのかわからない怖さ。
ドラマは・・・バレエをベースにしているけれどなんでも良いんでしょう。
物作りのアーティストならば、誰だってプレッシャーや畏れとは対峙しなければならないもの。
それが単なるプレッシャーを越えていくというのでなく、ダークな部分を描いてるんですね。
あくまでこころの奥の暗黒の部分とのバランスの中で人は生きてる。
普通は簡単にこのバランスは崩れないんだけど・・・
白鳥を踊りきったナタリーは見事演技の壁も越えたということなんでしょうね。
アカデミー賞取ったんだから。
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