還暦を過ぎると、失うことが多くなることに気がつき始めます。
今まで、年配者や高齢の方がプラベートに心情を書かれたものは、書籍を含めても多くないのではと感じています。
心に最も堪える喪失感の一つは、大切な人、友人の死です。
一般に、女性は、容姿が衰えて行くことばかりに、老いがフォーカスされますが。
個人的には、先にあげた喪失のが一番堪えるのではないかと、最近、感じています。
私は、幸い、両親はまだ存命なので、親を失う辛さは、経験していないのです。
けれど、両親の最初の子供だっただけに、他の兄弟からヤキモチを妬かれるほど、両親や愛を注がれて…。
今は、もし両親がいなくなってしまったら、自分を愛してくれる人は、世界でどこにもいなくなってしまうという恐れがあります。
世界中の人が、経験しているのはわかっていても…。
自分をドキドキワクワクさせてくれた俳優や作家の死。
そして、同年代を共に生きてきた友人の死も、若い頃より、すっっと堪えるようになりました。
時々思うことがあります。
可愛がってくれる親、素晴らしい友人や愛する人に出会い。
心を深く通い合わせることのできる人との出会いは、人生の宝物でもありますが。
それを失った時の辛さは、筆舌に尽くし難いものがあります。
もし、それほどの出会いや友人に恵まれなかったとしたら…。
それは、確かに寂しいけれど、喪失の悲しみを味わうこともありません。
Amazonのビデオに、「モダンラブ(Modern Love)」というドラマがあります。
これはニューヨーク・タイムズに寄せられた実話を元に作られているそうです。
そのシーズン1の最終話は、お互い年齢を重ねて、人生の浮き沈みを経験した後で出会い、若い人と同じように恋をして、結婚して、幸せになる話です。
タイトルは「人生の最終ラップは より甘く(The Race Grows Sweeter Near its Final Lap)」です。
けれど、相手の男性は、彼女より先に逝ってしまいます。
余談ですが、このモダンラブ、特にシーズン1は、全て素敵なお話でお勧めです。
Amazon primeなので、プライムに入っている人は課金なしで見ることができます。
確率として、こんな素晴らしい出会いと時間は、もうないとわかっている主人公…。
先が若い人のように長くないからこそ、毎日が、輝くような日々だったことが、ドラマからわかります。
それだけに、彼女の深い喪失が、胸に突き刺さってきます。
最近、私は、ふと、どちらが幸せなのだろうとすら思うようになりました。
大切な人を失った時の、この深い慟哭を味わう喪失を経験するか、寂しいかもしれないけれど、それほど強い喪失は経験しないで済むことと…。
昔と違って、今は、長年の大切な友人を失うことを考えると、怖くなるのです。
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