前回は自己犠牲が重なっていくと、ある日突然、ブチ切れてしまい、それがパートナーや恋人には、理解できないことがある、と言うことについて、背景も交えて書きました。
その記事は、こちらから。。
まだ学生の頃、
「好きな人、結婚したら、毎日、丁寧な美味しいお料理を作るの♪」
と言ったら。
男性の友達が、
「よせよせ、ご馳走はたまに出てくるから有難いんだぜ。
毎回それが出てきたら、もう慣れてしまって有り難くもなんともだろ」
と、身も蓋もないことを言われたのでした。
当時の私は、夢のないことを言うのね、私はそんなことはしないわ、と言う感覚でした。
還暦の今になって振り返ると、この言葉の重要性が、やっとわかります。
やり過ぎ、自己犠牲の積み重ねは、結婚生活を破綻させる場合もあります。
私は子供、家族の健康には、まず食生活が大切だという強い使命感のようなものがありました。
幸い、食べること、美味しいものは好きでした。
和食の場合ご存知の方もおいでになると思いますが、、昆布と鰹枯節(かれぶし)から出汁をとります。
普通に売っている削り節は、カビ漬けしていない荒節(あらぶし)で、これは出汁を取るのには、向いていないのです。
子供は小学校からお弁当を持たせる必要があったので、朝5時前には起きて、お弁当と朝食を作り、6時半には、送り出さなければなりませんでした。
成長期の子供のためにも、また家計のためにも、出来合いのお菜や冷凍食品は、買ったことがありませんでした。
朝、短時間でお弁当を仕上げるには、パーツになる物、例えば野菜のピクルスとか、厚焼き卵を焼くための出汁と砂糖を煮詰めたシロップや、自家製の合わせ調味料、シュウマイなども事前に作って冷凍です。
こういうパーツは、土日に、作り置きします。
例えば、鶏そぼろ、しらす干しは熱湯をかけてからいりします。
ちなみに、お節料理も、全て私が年末に三日がかりで作っていました。
書き出すとキリがないので、この辺にしますが。
子供のためはさておき、相方が帰ってくるのは、だいたい、夜の10時過ぎ。
私は、朝5時にはスタートなので、遅くとも4時45分には起きる生活でしたが。
自分が帰ってくる前に、私が寝ていると不機嫌になるのと、彼が食べた後の食事の後片付けがあったので、私はどんなに夜遅くて、起きていました。
そして、食べながら、ソファーでうたた寝をすることもある相方を、寝室まで、引っ張って行かなければなりませんで。
そして戸締り。
時に、夜中に3時くらいに呼び出され、車で迎えにいき、同僚の方を、自宅からはるか先の、その方のご自宅まで送り届けることもありました。
子供は、障害があり、学校で問題ばかり起こすので、それにも対応する必要がありまして。
これが、かなりキツかったです。
そして中学校受験のための塾は、港区にあったので、塾が終わる時刻には、東京郊外から車を飛ばして、子供を迎えにいくのでした。
書き出すとキリがないのですが、今、思うと、よく身体がもったものです。
その後、子供の障害は重くなり、私は、ほとんど夜は眠れないことが当たり前になっていくのですが。
とにかく、生活、子供に関する問題、トラブルも、全て引き受けの、今でいうワンオペです。
で、これだ頑張っても、頑張り続けてしまったので、それは、空気のように当たり前になっていました。
なので、子供が問題を起こし、私が対応に苦慮していると、
「なんでウチは安らげないんだ、普通の家は、もっと平和なのに」
と文句を言われる始末で。
頑張ること、やり過ぎ注意です。
日本の男性は、「母性」と言う名の下に、子育ての積極的に関わる方は、まだ多くないのではないでしょうか。
私の経験だと、関わらないと、子供に対する愛情もわかないのです。
障害のある子供に対して、相方は無関心でした。
また、私にも無関心でした。
すると、当然、会話は、連絡事項だけになっていきます。
二人の溝も深まっていってしまいます。
ついには、話が噛み合わなくなっていきました。
これらは、一人で全てを引き受けて、頑張りすぎの弊害です。
泣いたり喚いたりすべきだったのだなぁと、今なら思います。
お母さんは、いつも笑顔で頑張りましょうね、と言われたりしますが。
頑張るのは、二人で頑張るのです。
特に、専業主婦だったり、パートで収入が少ないと、遠慮から、全てのことを引き受けなければと、こらえますが。
面倒でも、嫌な顔されても、相手を巻き込むことは、大切なことです。
日常の小さな不安や、不満、心の中で未解決のまま残っている問題を、傾聴いたします。
それだけではなく、私はさまざまな方々との対談で培われている、相手に方から、長所を、隠れた美点を引き出すということも大切にしています。
お客様からは、ご自分でも気が付かない魅力や特質、などを引き出し、自信を持つことができたとおしゃっていただいております。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
私は還暦のモデルなので、年齢を重ねてからのメイクやファッションなどのご相談もお伺いします。
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