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こんばんわ
原油は安値水準で推移していますが…
原油安に歯止めがかからないのは、中国の景気後退などに加え、OPEC加盟国やロシアなどの既存の産油国と米シェール企業が熾烈な生産競争を繰り広げ、世界的な供給過剰が拡大し続けているのが原因
世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアの経済にも打撃を与え始めていて、サウジアラビア政府は8年ぶりに国債を発行して話題に
通貨リヤルは世界情勢のリスクに最もさらされている通貨の1つに
OPECは昨年9月の総会で『市場シェアを維持するために生産目標を据え置く』との方針を決定し、今年6月の総会でも『原油価格引き上げのための減産は行わない』ことを改めて確認
当時は世界的な需要増に押され原油価格は2015年末に向け上昇していくとの見方が強かった。けど…
その後、中国需要の見通しに対する懸念が台頭し、原油価格が再び下落基調に
サウジアラビアをはじめとする湾岸諸国は中国は引き続き原油を輸入し在庫を積み上げていることから、世界的な需要は今後も堅調に推移するとの見方は変えず…
ただ中国経済は下振れ圧力にさらされてる感じ？
中国は今年戦略石油備蓄のために原油購入を引き続き増加させるとの期待もあるけど…
OPECの原油生産量を見ると、8月に入り、イラクの原油輸出量が日量25万バレル減少していることから、数カ月続いた増産傾向が途切れる見通しが？
一方で、7月に突然生産量を減らしたサウジアラビアが再び増産している可能性があり、予断を許さない状況が
現在のOPECの方針は、サウジアラビアが米シェール企業の採算を圧迫させることを目的として策定されたものとされているけど、シェール企業の原油生産量がなかなか減少しないことから、世界的な供給過剰は縮小するどころか拡大し続けている状況
米シェール企業の生産量が減らないのはシェール企業の生産性の向上の成果とする見方があるけど、最近リグ稼働数が増加している鉱区は、格段に生産コストの低い最優良の部類のものが多いとの指摘も
原油価格の下値の目途が見えない中、最優良油田を開発せざるを得ないシェール企業の苦しい懐事情も？
ただ、先行き懸念で株価が1ドルを下回るシェール企業が増加
低格付けのシェール企業は費用を抑え資産売却に踏み切るなどして現金確保を急いでいるけど、買い手が思うように見つからず
ガソリン需要が2007年以来の高水準になっていることは好材料だけど、9月上旬のレイバーデーの祝日後には減少する見込みだし、製油所も秋から定期点検のため稼動停止するところが出てくることから、需要サイドは軟調に推移する事に？
米国政府は条件付きでメキシコへの原油輸出を解禁したけど、原油の余剰在庫が1億バレルに達していることから原油輸出の解禁への期待がますます高まっている状況
輸出水準を設定することを条件に原油輸出を解禁する法案が成立するとの観測も
一方、OPEC加盟国の間で産能力をフル稼動してシェール企業をつぶす計画は戦略的に誤りだったとの不満が高まってきている模様
OPECが市場シェアを頑なに守ろうとする方針を続ければ、大きな代償を伴うのではないかとの危惧が
原油生産のコストが高い国が多いフラジャイル・ファイブ（アルジェリア・イラク・リビア・ナイジェリア・ベネズエラ）は、増産による収入増加が見込めないため、12月4日の次回の定例総会まで待っていたら、政情が悪化するリスクも
OPEC加盟国のサウジアラビアが増産し続ければ、フラジャイル諸国との亀裂が高まることは確実？
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