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英国は武力行使を見送る見通しですが、フランスはシリアに対する軍事攻撃に米国の主要な同盟国として参加する可能性があると示唆
オランド大統領は仏紙ルモンドとのインタビューで、『適切な手段を用いて制裁を加える能力を有する国はあまりない。フランスはそうした国の一つで、準備は整っている』とコメント。。。
オバマ米政権は単独でシリアに対する軍事行動の準備を整えたようで、当局者らによると、軍事行動に参加しないとの英国の決定や、シリアのアサド大統領が米政府の対応の遅れを利用して兵器を分散させているとの懸念を受けた動き
2011年のリビア軍事作戦に対する米国の関与と違い、シリアについて検討されている選択肢は規模が小さく、連合軍の結成が必要ではないためらしいけど…
1週間にわたる米国の強硬な姿勢により、同国主導の連合軍による攻撃が間近との観測が浮上
ホワイトハウスは、収集した情報についてまだ詳細を公表していないけど、アサド政権が一般人に対する先週の攻撃で化学兵器を使用したことを決定的に示す発見があったとし、米高官によると、情報当局は主にサリンが使われ、500-1000人が死亡したとの見方
シリアの石油産業は極めて小さく、内戦が3年目に入ろうとしている今、シリアの産油量は微々たる水準に落ち込んでいるけど…
シリア政権の責任とされている化学兵器の使用に応じて西側諸国が空爆を協議し始めると、国際指標のブレント原油の価格は上昇
新興国の通貨が対ドルで急落したタイミングで世界中の政府と企業、家計のエネルギーコストを上昇さる結果に
原油はさらに上昇すると見る向きも？
ソシエテ・ジェネラルのアナリストらは、西側が空爆を実施したらブレント原油は恐らく1バレル125ドルに達し、生産に混乱が生じたら150ドルの高値をつける可能性があると指摘
西側諸国によるシリア介入の公算が高まったタイミングは、原油市場が多くの人が予想していたよりずっとタイトな時期と重なり、軍事介入が追い打ちをかける事に？
米国のシェール革命で供給量が急増する一方、成長の鈍い世界経済の原油需要の伸びは比較的落ち着いていることから、十分な余剰生産能力が生じるはずだったけど、実際は、北海やナイジェリアで相次ぎ生じた供給混乱のために、原油価格は上昇傾向
リビアでは従業員のストライキと武装集団の活動で輸出ターミナルと油田が閉鎖に追い込まれた為、この2カ月間で日量ほぼ100万バレルの原油生産が中断
原油市場では、シリア空爆の可能性は他の産油国への影響も
1つ目はシリアと隣接するイラクで、日量300万バレルの原油を生産し、世界の供給量の3％以上を占める国だけど、シリアでバシャル・アル・アサド大統領の体制と戦っているスンニ派戦闘集団は国境を越えて自由に活動
8月半ばには、シーア派が支配するイラク南部のバスラに近いウム・カスル港の埠頭でトラック爆弾が爆発
イラクの主な産油地域では一時的に暴力が落ち着いていたけど、石油関連施設はシリアからの飛び火に脆いという不安が高まっている状況
米中央情報局（CIA）の元アナリストで現在はバークレイズに勤めるヘリマ・クロフト氏は『西クルナとズバイル（イラクの2大油田）が攻撃されたら、市場にとって大惨事となる。最近の攻撃は、地理にも人の力が及ぶことを示している』と指摘
そして2つ目の国はイランで、イランの原油生産と輸出は米国主導の制裁によって著しく阻まれているものの、同国はアサド体制の最大の支援者
一部のアナリストは、イランが西側の空爆に対抗してヒズボラによる報復を促す恐れがあると指摘
イランは核開発計画を巡る西側との対立の解決策をシリア紛争と結び付けるかもしれないし、原油タンカーの重要な中継地であるホルムズ海峡経由の輸送を混乱させる可能性も
エナジー・アスペクツのチーフ政策アナリスト、リチャード・ マリンソン氏は『イランが自国の裏庭と見なしている地域で同国と一番密接な関係を持つ同盟国を攻撃すれば、様々な問題に対するイラン政府の行動に影響を与える』と指摘
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