幸せのありか | 町の本屋さん

幸せのありか

この自分でも持て余してる欲情を私はどうすればいい?
他の人はどうやって失恋から立ち直る?
私は何もかもが正直、辛かった。
哲生は私の心など見透かしていて、自分でも気づかないような醜い部分も哲生は見抜いている。
完璧な哲生には常にかなわなくて、それどころか隣にいることさえ釣り合わない。
そして私はますます自己嫌悪に陥る。
自分で自分を追いつめてる感じがして辛かった。
私はベッドから起きて服を着た。
拓実を想った裏切り者の私は哲生のそばから離れたかった。
哲生の寝顔は穏やかだ。
私はきちんと片付いたキッチンに立つとますますここに居づらいと思った。
女を寄せ付けない絶対的空気。
私はコーヒーが飲みたくてお湯を沸かそうと思ったけど止めた。
作っても旨くない。
そう思った。