幸せのありか | 町の本屋さん

幸せのありか

朝は当たり前にやってきた。
私の気分はすぐれなかった。
何もやる気がしない。
外に出る気分でもないし、かと言ってこの部屋で拓実に浸ってるのも嫌だし、居場所がない。
せっかくの休みなのに楽しみがない。
こんな時は哲生が強引に外に連れ出してくれるといいのにな。
そう思いながらも哲生に電話するのも億劫で私はぼーっとテレビを見ていた。
コーヒーを飲みながら今日1日どうしようか考える。
このままだらだら過ごすのもいいか。
ぼーっとしてるのがすごく贅沢な時間の使い方だと思う。
そうして私はまた拓実のことを考える。
ダメだ!ダメだ!やっぱりこの部屋にいてはダメだ。
私は出かける準備をする。
女はいちいち面倒くさい。
髪は整えないといけないし、化粧はしないといけないし。
外に出るには最低30分はかかる。
男だったらよかった。
男だったら上着一つ羽織ってすぐ出れるのに。
男だったら結婚も焦らなくてすむのに。
女は疲れる。