幸せのありか | 町の本屋さん

幸せのありか

拓実はあれからまた音信不通になった。
結局、これからの私達のことを真剣に考えるって言っていたけど、責任がとれそうにないから別れることにしたんだろう。
勝手にしろ。
もうあの若僧には付き合いきれない。
でも拓実の言葉はすごく嬉しかったんだ。
あの夜、私は確かに幸せだった。
すべてに幸せを感じた。
私は拓実が好きだ。
それは今も変わらない。
でも、もう拓実に会うこともないだろう。
そうしたらいつか私は哲生を心から愛せるはずだ。
女の幸せは複雑だ。
自分でもどうしたいのか正直わからない。
男がいるだけマシ。
って思うしかないか…。