幸せのありか | 町の本屋さん

幸せのありか

私達は子供のように無邪気に遊んだ。
おかげでお互い年甲斐もなくびしょ濡れになった。
それがまたおかしくて笑った。腹の底から笑った。
こんな風に笑うことなんてなかったなぁって思う。
気取らない自分でいられるのもいいのかもしれない。
「サンドイッチ、作ったんだけど食べませんか?」
と私が言うと
「待ってました!」
と山崎さんは万歳した。
「その中身は何かなぁってずっと気になってたんだよ!お腹すいた~。」「お腹すいたね~、あんなに遊んだからね。」
敷物も持って来てなかったから、そのまま砂浜に座った。
「こうやってる間に服も乾くね。」
と山崎さんは言った。
サンドイッチを一口食べると
「おいしい。」
と言ってくれた。
その一言で私はうれしくなる。
「毎日、食べたいよ。」と山崎さんが言うので、「いつでも作りますよ。」
と私が言うと、
「鈍感だなぁ。」
と山崎さんは苦笑いをした。
私はちょっとうれしかった。
でも気の利いたことも思いつかず何も言えなかった。