幸せのありか | 町の本屋さん

幸せのありか

何回目かにはとうとう圏外になった。
電源、切ったよ。
電源をきりやがった。
意図的に電話にでなかったんだ。
そう思うとだんだん自分が惨めになった。
拓実にとって私は何?
遊び相手。
そんなことは最初からわかっていたのに。
そう思うとよけいに惨めになる。
未来はないってわかっていてどんどん拓実にのめり込んだ、自分が悪い。
拓実はいい男だった。
私の心を満たしてくれるたった一人の人だった。
拓実のことが好きだったんだと思い知らされた。
泣けてくる。
電話にも出てくれない態度に。それでも尚溢れ出る好きっていう気持ちに。