幸せのありか | 町の本屋さん

幸せのありか

しばらく答えが出せないまま、何も変わらない毎日が過ぎていった。
相変わらず拓実は気まぐれで私のもとへやってきた。
「結婚とか、考えてる?」
と質問をぶつけたこともあった。
「なに?薫、焦ってんの?」
と半ば馬鹿にして言うので私は何も言いたくなかった。
23の男には三十路を迎えた私の気持ちなんてわからない。
周りがみんな結婚していく恐怖。周りがみんな出産していく妬み。
こんな嫌な奴はいないと思うくらい醜くなる。
普通の結婚がこんなに難しいとは思わなかった。
私の幸せは拓実にある?山崎さんにある?
結婚したい。