幸せのありか | 町の本屋さん

幸せのありか

会社に行くと、山崎さんがいる。
なんだか会社に行きにくい。
自然と足取りが重くなり、周りの流れに取り残される。目眩がするくらい周りが生き急いでるようで疲れる。
そんな中に山崎さんはいた。
会いたくない時に限って、一番最初に会うもんだ。
「おはよう。」
むこうから声をかけてきた。
「おはようございます。」
私はいつも通りの挨拶で返す。
「昨日は楽しかったよ。」
私は微笑んでごまかした。
「また、一緒にご飯食べようね。」
「はい。」
そう言って山崎さんは早足で歩きだした。
私はわざと歩幅を狭くしてゆっくり歩く。
いい人なんだけど…。
何かが違う。
私は気持ちとは違う感覚で感じていた。人はそれを勘と呼ぶのかもしれない。