幸せのありか | 町の本屋さん

幸せのありか

私は少し部屋を片付けた。
いくらか物を整頓して、ぬいぐるみなんかを少し目立つ所に置いたりして、女の子らしい空間を作ってみた。
山崎さんはこの料理を食べてくれるだろうか。
急に不安になった。
美味しそうに食べてくれたら、山崎さんと付き合ってもいいかなって思ったりもする。
調子が良すぎるか。
拓実を忘れるために付き合うなんて失礼だと、自分の調子の良さに腹が立つ。
山崎さんを利用しようとしてる自分に腹が立つ。
私はただ誰かに甘えたい。一人でいたくない。
それだけなんだ。
そう思うのは悪いこと?
今の私にはすごく悪いことをしてるような、罪悪感がある。
山崎さんを利用してる罪悪感。
じぶんの気持ちに嘘をついてる罪悪感。
早く、山崎さんに来てほしかった。一人でいると難しく考えてしまう。
私は山崎さんに手料理をごちそうするだけ。
それ以上でもそれ以下でもない。
ただ、それだけ。