これまで、疑うことなどなかった。
稽古をして、
初日があいて、
お客様と共に日々の公演があって、
千穐楽を迎える。
「おめでとうございます」
「ありがとうございました」
こんなにも実感する日がくるなんて。
毎日、幕があいて
その先に、お客様がいてくれて
マスク越しの笑顔に、
拍手に、
ペンライトの光に、
心の中の歓声に、
この当たり前ではない景色…
感謝しかない日々だった。
本当に、ありがとうございます。
配信があって本当によかった。
18日から20日は配信のみ、21日は中止。
ここでしか、観劇できなかった方々もいる。
劇場に来られなかった沢山の皆様と、配信という形でも繋がることができて本当によかった。
でもやっぱり、やっぱり…
音の震えや体温、五感(六感)で感じたものを瞬間で共有できる〝ライブ〟は尊く、心底愛おしいものだということも、ハッキリとした。
これ以上なく、愛おしい瞬間の連続だった。
そしてこの期間中、カンパニー全員がとても健康だったのは
それぞれがしっかり対策をしていたこと、絶対に元気でいるのだ!というキモチ的な面ももちろん大きいと思う、けれど、
音楽の力、エンタメの力を、
どうしても信じずにはいられない。
私たちには音楽があった。
奏で合うことでエネルギーアップしていた。
そんな力を、今とても、信じてる。
あとね、どの劇場もそれぞれの個性があって大好きな場所なのだけれど、
帝国劇場って、なんか、すごい。
目に見えない大きな力にも助けてもらっていた。
そんな感覚。
またいつか、きっと…
全員で成し遂げた、この奇跡の日々。
人と人とが手を取り合ったその先には
想像もできない輝きがあるよ。
ウイルスなんかに負けない。
人間を、エンタメを、音楽を、なめるなよっ!
そんな気持ちにも、なりました。笑
これからも色んなことがある。
生きてるんだもん。
でもまたみんなと、必ず笑顔で会えるから。
その日を楽しみに、
みんなの健康と幸せを、心から願っています。
そしてこの後も続いていく演劇たちが、
輝きとともに皆様の心の癒しとなりますように。
溢れる愛と、感謝を込めて。