何から書いたらいいのだろう。
分からないのだけど、書きはじめてみます。



般若心経ミュージカル
「ハートスートラ」
全公演が終了致しました。


ご観劇くださったみなさま、
応援してくださったみなさま、
ありがとうございました。



六行会ホール。



おかげさまで、全公演ほぼ満席の中、公演させていただきました。
みんなで大切につくってきた作品を沢山の方にお届けできたこと。
こんな幸せなことはありません。
本当にありがとうございます。




前代未聞の、
般若心経のミュージカル。笑




「お経がミュージカルになったら面白いかも…」
と思う人は、もしかしたらいるかもしれない。


でも、


「お経がミュージカルになったら絶対に面白い。よし、書こう。上演しよう。」



まず、
それが凄いことだと思うのです。


ミュージカル座さん、ハマナカ先生、作曲の久田菜美ちゃんに、心からの感謝と、尊敬。




世の中はたくさんの作品で溢れていて、
良し悪しではなく、
そのどれもが意味のあるもの。


ですが、
〝後世に残るもの〟
は、また少し特別なものだと思うのです。




ハートスートラは、1500年前から日本で世界で親しまれている般若心経を紐解いたミュージカルです。


262文字の般若心経に書かれていることとは



宇宙の摂理。
人間の本質。



生きていくために必要なこと。



本当に、
シンプルなもの。




1500年前も、
今も、
そして未来も、


文明は進化して行ったって
本質は変わらない。



色んなものを削ぎ落としていった先にあるものは、いつの時代も同じ、シンプルなものなのです。




それをメッセージとしながら、視覚的にも楽しめるエンタメになっているこの作品はきっと、未来に残るべきものなのではないか、と。




そしてこの作品が、日本人が上演するべき意味のあるものだということ。



2年前、ハートスートラに出演することになってから勉強をはじめた般若心経ですが、
ああ、やっぱり私の血に流れているものなんだな、日本人だなあ、と感じた日を思い出します。




日本人にしかできない、
日本のオリジナルミュージカル。




これから先、ハートスートラが1人でも多くの人の心に伝わる作品でありますようにと、願っています。





今回、再演でしたが、
初演とは出演者が半分以上変わったこと、
2年経って自分も変化していたのか、
また新しい作品に挑戦しているような感覚で稽古をしていました。



どんな時もまっすぐ真摯に、作品や役や周りと向き合っているカンパニーの皆さんひとりひとりから、本当に、本当に毎秒、パワーをもらっていました。



特に私がいただいた〝ゆう〟というお役は、般若心経の教えを説いてくれる舎利子や、物語の中で出逢うひとりひとりの登場人物から言葉や想いをいただいて成長してゆく役だったので、毎日本当に、みんなに助けてもらっていました。




人は1人では生きていけないということ。
周りの人たちの愛に生かされているということ。



ゆうから
改めて教えてもらった日々でした。





作品の持つ力もあると思うのですが、今回、毎日の公演に、いい意味でただ黙々と、取り組んでいました。
自分の身体や心と向き合いながら。
カンパニーの皆さんやお客様を感じながら。


だからなのか?


今もまだ、舞台が続いているような気がしています。不思議な感覚。




アカペラで歌いだすラストシーン

「苦しみの中で幸せの花を…」

ちょうどそこで、

持っていた般若心経の本の上に

桜の花びらが1枚、ひらりと舞い落ちてきた回がありました。




今回、稽古中の怪我で出られなくなってしまった新井志啓さんの想いもずっと一緒でした。

あまり話せなかったけど、志啓さんが大好きです。







…すごく長いblogですね。
このままだと明日まで続きそう。笑




想いは溢れますが、、


とにかく全ての方に、
感謝の気持ちでいっぱいです。




過去を受け止め、
今を受け止め、
未来を受け止め、
今日という日を生きる。




私は、
死ぬために歌うことが、
生きるということなんだなって、
思いました。




やりたいことを、
黙々と、
やっていこう。




みんなが健康で、
健やかな毎日を過ごせますように!





すばらしいご縁を
本当にありがとうございました。