ホテルを出たところでタクシー捕まえた。
「シーボルト記念館にお願いします」と言ったら、「え?は?」と5回聞き直された。

老人ドライバーだったので耳が遠いのかと思ったら、「よその人ですか?」ときかれ、「そうです」と答えると、

「観光でシーボルト行く人おらんとよ。なかなか珍しい人ね。そもそもシーボルト知らん人がだいたいでしょ」と言われ、観光客の口からシーボルトと出ることがないので聞き間違いと思っていたみたい。

シーボルトが出島に来た時の話や、ご子孫のお話など詳しく、思わずレコーディングにスイッチを入れる。



聞けば、ドライバー歴63年。88歳で現役ドライバー笑。

シーボルト記念館に向かう途中、にある大きな諏訪大社前を通ると、

「あっこに神社あるでしょ。」

私「うん。昨日行ったよ」



「そう。あの神社うしろすごい山でしょ。あそこの山の裏に原爆が落ちたんよ。でもあっこの神社が遮って、こっち側の街が被害を逃れたんよ」



「で、あの神社の向かいの山が坂本龍馬のゆかりの地ね。坂本龍馬はその山で水瓶をやいて、水瓶に水を汲んで水を売りに行ってたんよね。向こうで砂糖と変えてきて、だから長崎の食べ物みんな甘いでしょ」

私「長崎の人が甘党なのは、坂本龍馬の影響なんだね。出島に随分お砂糖入ってたもんね。キューバからチェゲバラも砂糖貿易で昔長崎にきてたね」

そんな会話をしながらシーボルト記念館入口に続く細い路地前に到着。



1290円の運賃に1300円払ってお釣りはいいよーといったら、

「1200円でいいとー」と100円手渡してくれた。

長崎で親切を頂いた良い思い出ができました。





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