コロナで延期となっていた東京マラソン2021。


友人が出場していたため、朝からTV中継を観ながらGPS(ランナーの位置がわかるアプリケーションサービス)で友人らの走行場所を確認していた。


中継とGPSの動きを交互に確認し、友人らがトップランナーとすれ違う瞬間や、東京マラソンのコースになっている名所の風景も想像するだけで、なんとも興奮を覚えるものだった。


トップランナーの驚異的なスピードに圧巻されながら、一般ランナーたちも健闘してる姿に感動させられる。


本来ならば、私はチャリティーランナーのボディケアにボランティア参加するはずだったがコロナで中止。いささか悔しさもある中での応援だった。


徐々にペースが落ちていき膝を壊して棄権する友人もいれば、ペースを落とさずにゴールまで一直線に走り抜く友人もいた。



ゴールに向けての最後のコースラインに顔を出そうと浜松町駅に向かう。

浜松町駅から増上寺まで早歩きでむかって5分。

東京タワーをバックに映える写真を撮ってあげたかった。


が!


GPSを見ると思いの外友人のペースが早く、慌てて私もダッシュする。


ポイントにたどり着く瞬間に悲しくも私の目の前を横切り、私は友人の走り去る横顔と後頭部にしかエールを贈れずにダッシュも虚しく終わった。


私はすぐにタクシーへ乗り込み内幸町のポイントまで急ぐ。


今度こそ正面から応援しようと車を飛ばしてもらうもまたもや後頭部だけ見守るだけとなった。


リアルタイムでGPSの位置情報のスクショを加えて、友人の健闘っぷりと私の間抜けっぷりをグループラインでシェアしながらそれぞれの楽しみ方もできた。👇






友人ランナーとはゴール後に合流し、労いの言葉をかけて最後はきちんと顔を見て見送った。


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東京マラソンのあとは、日テレで長らく勤務され、箱根駅伝に精通されているお姐様方のお宅にお呼ばれしていたのでお邪魔した。


パパッと手際よく素敵なスイーツと美味しいお茶を出して頂きほっとする。


人気だという豆狸のおいなりも美味しかった。


こちらのお姐様は、当時まだマイナーな競技だった箱根駅伝を、初めて電波を通して放送スタートした際に大活躍されたサブアナ、加藤明美さんだ。


今ではファンの多い箱根駅伝だが、そのノンフィクションかつリアルタイムのドラマをノーカットでライブするといのはスポーツ放送の中では大革命だった。


いかにして今ほどメジャーになったのか、日テレの皆さんと関係者の皆さんの努力の賜物は言うまでもない。


こちらの記事にはその裏側のお話しも分かりやすく紹介されている(三部作)。👇



週間文春では【俺たちの箱根駅伝〜池井戸潤著】実名入りでのノンフィクションの様なフィクション小説が連載されており、こちらも人気コーナーとなっている。


また、2007年発行の箱根駅伝〜不可能に挑んだ男たち〜(原島由美子著)には、山奥で電波をどう掴んで途絶えることなく中継を続けるのか、選手たちの表情やドラマを躍動感を失わせずに全国に伝えべきなのか、翻弄した関係者たちの苦労とドラマが生生と書かれている。



ランナーの表舞台も言うまでもなく面白いが、その裏で支えるヒューマンドラマにも目が離せない。



上の写真は今も日テレに大きく飾ってあるということから、前代未聞の中継スタイルで世の中にインパクトを与え、今ではそれが各局当で定番化させた日テレのプライドと誇りを感じる。


右上の唯一の女性が、今私の目の前にいる当時25歳の"優秀なサブアナ"、加藤明美さん。


彼女とお会いする際には時折、箱根駅伝のお話しがあがる。


当時の様子やお仲間のことを大事そうにお話しをする彼女はふとした瞬間瞬間に当時のフレッシュな表情を見せる。


私はその瞬間の表情を見るのがとても好きだ。


何がなんでも勝つ!と心に誓って挑む選手たち。

選手たちを心配と期待で見守る家族や仲間たち。

その全てをこぼすことなく全国に伝えてくれる報道機関関係者。

そして、歴史あるマラソンの大切な思い出。


それぞれの結晶がまるで潮の結晶の様に自然と集まって固まっていき、"大きな思い"となって人々の心に大きく響くのだな。と感じた1日だった。