6/1、父島から母島へ移動日は、横殴りの雨でした。

父島からさらに50km南下。ははじま丸で2時間の移動です。

この日、お世話になった副村長の渋谷さんに車をお返しし、雨の中お見送りにきてくれてました。

傘もっていってらっしゃいのバイバイしてくれてる姿に萌えました笑。なんだかおちゃめな方なんですよね。島民に愛されてるのもよく分かります。


さて、船も順調に揺れて(笑)母島に到着。

到着したら、ターミナルに母島在住のお友達たちがお迎えにきてくれてた。


到着早々、友達の家にお邪魔して会話に花が咲く。

そして、島の免疫力にありつけた。

島の特産物と言えばなんといっても、パッションフルーツと島トマト。

島トマトはミニトマトで、ビックリするほど甘いです。
パッションフルーツは毎日食べて便秘知らず。

強いUVにも打ち勝てそうな両食材。
今月までがハイシーズンで、島の農家さんは7.8月は休暇に入ります。

島レモンはもう少し先だとか。
とはいえ、今の時期のレモンは酸味が低く、そのまま食べても美味しいです。

島の農家さんは、トマト、パッションフルーツ、レモンの3大柱で生計を立てています。

昨年のコロナ対策で、送料無料の政策を打ち出してから、内地からのお取り寄せが増えたそうで、そろそろコマーシャルをしていく時期だけど、今年はリピーターさんからのオーダーが多く、既にお取り寄せ客でパッションフルーツのオーダーがいい感じだそうです。ぜひググってみてください。(たまたま船で組合長さんと一緒になって貴重なお話をお伺いできた)


そして、今農家さんのところで働いているお友達曰く、小笠原諸島は世界自然遺産に指定されている為に、外来種の持ち込みが厳しく制限。よって、苗の仕入れが1番大変。

持ち込まれた際に、害虫駆除などの為、熱処理をしなければいけないために、苗が弱る。
仕入れてもダメになる苗が多いのだとか。

なるほど。

最近ではカカオ農場をはじめたところもあるそうです。

あと、島には関係ないけれど、友達が入れてくれたマテ茶が異常に美味しかった。


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母島滞在1週間。
初めの2泊は前回もお世話になったお宿。
残りは小さなコンテナアパートで過ごしました。
世界遺産なので、土地開発もできませんので、リゾートホテルなどはない。

島の人口は400人。

誰かとすれ違えば必ず挨拶を交わす。住んでいるように生活できます。
島民のほとんどが移住者で、ひとりひとり母島にたどり着くまでのドラマがあります。
それを聞いているだけでも実に面白い。
つまり、面白い人たちの吹き溜まりのような場所です。


お世話になったお宿のオーナーのご主人は珊瑚の漁師さんで元漁業長さん。

珊瑚漁に関しては数年前に隣国が随分日本の領域を越えて乱獲しているとニュースで騒がれていたので、気になっていたひとつでした。

ということで、実際どうだったのかお話をお伺いさせて頂きました。

ポーン

赤珊瑚の取引は金(ゴールド)より高いのだとか!

確かにニュースでも、赤珊瑚○○億取引!とでていましたね。


日本では、かんざし、帯留めで人気があったけれど、着物文化が衰退し、市場がなくなってしまいました。


現在、世界中の赤珊瑚は中国へ渡っています。

希少なものな上に「赤」という色も中国人の富裕層に縁起物として好かれる要因かもしれません。


しかし、中国では自国では珊瑚漁禁止。👈知らなかった。


じゃなぜ中国の漁師が日本へ?


なんと、台湾の裏社会が中国人を雇って日本に漁にいかせてるのだそう。

雇われてる側は経験有無問わず&珊瑚が獲れようと獲れまいと報酬がしっかりでるからやりたがる。

そして、獲れた珊瑚の加工は台湾にて行い、中国本土人へ販売しているそうです。(ちなみに、日本での珊瑚市場は高知県1ヶ所が窓口だそう。)


ピーク時には、日本へ200隻も侵入してきていたのだとか。

しかし、珊瑚漁禁止としている中国政府はみせしめに60隻を爆破!ゲッソリ

日本政府への落とし前でもあるのでしょうがやることがど派手笑。



日本海域で捕まえた船はどうなるかといえば、横浜へ引っ張るのだそう。


さらに、捕まえた船員たちへは帰る分の食料や油代はかるから、年間で予算が決まってるそうです。そりゃそうですよね。


一隻どれくらいかかるのか聞いたらなんと、200万!捕まえれば捕まえるほど赤字に向いちゃいますね。

かといえ、示しをつけなきゃいけないのもある。保安庁もパフォーマンスで5隻までは捕まえるそうですよ。


捕まった外国人船員といえば、日本に捕まった方が安全でご飯もでるしいいと思ってるらしい笑。


(あくまでも、宿のパパから伺ったお話で、裏はとってませんので悪しからず。)

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話変わって、昔と今の漁師事情を聞いてみました。



昔は10人いて1人残ればいいほうだったとか。

島に来て3ヶ月が最初の山場。

その後1年もってもやっぱり人恋しくなってホームシックになってしまい内地へ帰ってしまっていた。



昔はテレビもネットもなくて人との繋がれなくて精神的にもたなかったけど、今は1人募集すると100人くらいくるし、残って働いてくれるからすごくいい環境になったそう。


それにしても倍率すごい!笑


更に、自然豊かな小笠原は今でも魚がいるからきちんと漁ができるので、漁師にとってはとてもいい環境だそうです。



加山雄三みたいな良い声で、島歴45年のベテランパパが貴重なお話をくださった。

ちなみに、この日は珊瑚漁1回目の打ち上げでした。カリッと灼けた肌と細くしっかり筋張った筋肉のついた"若い衆"数名がささやかに寄り合いをしているところにお邪魔しました。
珊瑚は6月〜7月に産卵の時期と昔から言われているそうで、漁は1ヶ月おやすみだそうです。



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母島では、毎日ストレッチレッスンをして、午後は島の素敵なロケーションでプロモーション用の素材撮影に周っていました。


母島は、父島よりももっともっと自然の色の主張が強い感じです。


山はすごく緑!!海は青!!空も青!!太陽は赤!!


原色感がすごくて、もうすぐグアムの位置にあるのもよく分かります。





カメラマンは、世界を飛び回って面白い旅をしているフォトグラファーのSimona(現在母島移住中)

Simonaの記事-世界を旅しながらボランティア



植物がいちいち巨大で、ジュラ紀かと思います。





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5年前に島で仲良くなって内地でも度々会っては連絡を取り合っていた、「母島のブラジル」こと、カンさん(ブラジルでのサッカー留学では三浦カズ選手の1期上だったかな?)が島の子ども達にサッカーを教えているので、土曜日は子どもたちへストレッチ教室&ママたちとのプチ健康相談会もさせて頂きました。


#FCホルサ

お兄ちゃんお姉ちゃんチーム!
朝から太陽サンサンで汗びっしょり!
誰よりも「うー!あー!」と唸りながら汗をかいていたのは小林先生でした😂 


朝から元気いっぱい!保育園&低学年チーム。
子どもたちのほうが断然カラダ柔らかい😂
目一杯カラダを使うのでとっても見ていて超面白い!
とっても素敵な時間でした❣️

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ラストデイは、カンさんファミリーに事前に大量に送りつけていた肉で、ファミリーとビーチご飯。人生初SUPもさせて頂きました!

超気持ちいい!
足元にはサメ、カメ、熱帯魚が悠々と泳いでいます。
すぐに立てたので調子に乗って人を乗せて漕いだら転覆して死ぬかと思った😂


島のみんなとヨガタイムも楽しかった。

新しい出会いもあって、本当にいい時間でした。


海外に行けなくなって1年以上が経ちましたが、

こうして日本にもいいところがあります。

いい出会いもあります。

また帰りたくなるところがあります。



帰りは父島トランジット(渋谷さんが見送りにきてくれてた&カンさんファミリーの高校生ともジョイントできた(母島には高校がないので高校生になると自動的に父島っ子になる。または海外留学とか))で27時間の船旅だって、余韻に浸るにはちょうどいい時間だ。


また来るね〜