今まで聡太竜王は、先輩方から、

多くのタイトルを奪取して来ました。

 

渡邊さん、永瀬さん、豊島さん。

 

今回、叡王のタイトルを失って

聡太くんは生まれて初めて、

タイトルを奪取されるという

経験をしました。

 

それは彼にとって、

いつかは来る瞬間であったとは

思うけど、

 

それが早いうちに来たのは、若いうちに

その、タイトルを奪取されるという経験をし、

その気持ちを味合う、

理解するためなのだと思います。

その気持ちは、経験してみないと

わからないものだと思うので。

 

そして、タイトルを奪い返す大変さも、

もしかしたら経験するのかもしれません。

 

渡辺さんは、棋聖、棋王、名人

と聡太くんに奪われているので、

そのがっくり感というのは

例えようがないものかと思います。

 

叡王は、タイトルの中でも

格上のものではありませんが、

今回この気持ちを経験することによって、

さらに優しく、強くなれるのだと

私は感じています。

 

そして、くしくも、

その渡辺九段が、王位戦の

タイトル挑戦者となりました。

 

失うことにさえも、もちろん、

全てに意味があるのです。

失った、と感じた事が、

後にプラスになる事も、

人生にはあるのです。

 

真理