ライブ ライナー・ノーツ  "G"

 

Twinklesは、好きな人の事を想うと

心がキラキラする、

そういう気持ちにさせてくれてありがとう、

と片思いの相手に伝えている曲です。

この個性的なギターは、

私の”瞳はエンジェル”でお馴染みの、

Ian Bairnsonが弾いてくれています。

そうです。キモノステレオ以来の共演でした。

彼はAlan Parsons Projectの

ギターリストです。

私のアルバム”Echo”(2009)で、

私から連絡を取り、リコネクトしました。

 

Can I Be Your Lover

は、"Echo"の中で

最もお気に入りの曲なのですが、

詩の内容が内容だけに、

少しかしこまって

歌わなくてはならないような

そんな感覚にとらわれます。

この曲を書いた時点では、

私の憧れの人は、

幸せな結婚をしていたように

映っていました。

大サビに出てくるストリングスが、

一味加えていますね。

この曲が収められている

アルバム"Echo"は、

ミネアポリスでミックスしたのです。

アルバム"Sonic Boom"や"Europe"の

楽曲たちをミキシングをしてくれた

Michael Koppelmanと

仕事をしたかったからです。

で、ミキシングが終わって、

Ian Cooperとマスターリングをしに

Londonに飛びました。

 

Like Never BeforeもTwinkles同様、

Ian Bairnsonのギターです。

サウンドを聴くだけでそれが誰だかわかる、

Ianはそういう類稀なギターリストです。

彼のギター・サウンドは、

凍った水滴のように

私の耳(心)に響きます。

 

Forever Crush

ここから続く4曲は、

私のEP”2 Seconds of Infinity”

からの楽曲たちです。

”たった2秒の永遠”

彼と肩を触れ合ったその数秒間は、

本当に私にとって永遠でした。

Forever Crush=あなたが私の

最初で最後の憧れ、という曲です。

 

Special

EP”2 Seconds of Infinity”は、

私の歌とピアノ、プラス楽器が一つ、

というコンセプトでした。

この”Special”は、私がフルートを

引っ張り出してきて吹いた1曲。

詩の内容は本当に悲しく、

どんなに恋焦がれても、

名前も知ってもらえない、

音楽家としても

真っ直ぐに見てもらえない、

そんな行き場のない想いを

抱いていました。

 

真夜中のフォト-Midnight Photo-

小曲だけどパンチの効いた

勢いのある曲だと思います。

この曲にはクラリネットを加えたいな、と

直感で決めました。

それで、息子たちが通っていた大学、

Cal Artsで、彼らの同級生の

Johnに私からお願いして、

クラリネットを

吹いてもらうことにしました。

大学のスタジオで

録音してもらったのですが、

私はすぐに気に入りました。

ちゃんとツボを得ていると思いました。

この曲の内容には、

彼(私の片思いの相手)が

本当に今の生活に満足しているのか、

という、そういうささやかな疑念も

含まれていると思います。

そんなにパーフェクトなはずがない、

と信じたかった部分もあったと思います。

 

Goodbye My Love

この曲の目玉はやはり、

ストレートな私の歌と、

Duran Duranのギターリスト、

Dom Brownのギター・ソロでしょうね。

 

You Are My Baby

この曲は確か、

バレンタイン・シングルとして

自分のミックスで

デジタル・リリースした曲で、

後にBrian Reevesにリミックスしてもらい、

“Take a Picture Against the Light”

に収録した曲です。

鳥がピヨピヨ鳴いているのを

私は気に入っていて、

私の頭の中はお花畑よ、

という表現のつもりでした。

だって、あなたが私のベイビーよ、って

片思いなのに歌っているのですから。

ちょっと不思議で可愛い曲と、思います。

ギターはおなじみ、Michael Chavesです。

 

Pink Bed, Blue Bed

これは私が見た夢をベースにした曲です。

もうほんとにそのまんまなんですけど、

英詞ですから少し説明すると、

NYのセントラルパークを散歩したいと

彼が言いだすのですが、

彼はロックスターなので、

いつも時差ボケなのです。

それで、近くにあったモテルに

チェック・インして

仮眠しようということになり、

私たちはまだプラトニックな

関係でしたので、

どうするのかな?と。

部屋に入るとピンクのベッドと

ブルーのベッドがあって、

どちらかに一緒に寝るの?

それとも、あなたはどちらかを選んで

私は違う方に寝るの?と、、、、

そしたらもう、彼は時差ボケなんか

ふっ飛んじゃったわけです。

クルーシャルな

(人生のターニング・ポイント

になるような)

選択を彼はしなくてはならなかったので。

(これが全て夢なわけです。笑)

 

この曲の目玉は、

私のロックンロール!な打ち込みと、

前述したDom Brownのギターでしょうね。

彼は、ディペッシュ・モードみたいだね

って言いながらこの曲の

ギターを弾いてくれました。

(私は、う、うん?そう?)

って思いましたけど。

 

Innocent

これも私の夢がベースです。

彼とようやく結ばれるその瞬間、

を描いたのですが、、、私が見た、

本当に数少ない、

片思いの彼とのセクシーな夢でした。

綺麗な曲だと思います。

 

Deep Ocean

これも、私一人で作り上げた小曲ですが、

私の心は深い海のように広いの。

だから心配しなくて大丈夫よって、

好きな人に語りかけています。

 

Hotel Lobby

アルバム"Chaos and Stillness"より。

近年の作品の中でも、

最も出来の良い楽曲の一つ。

スリリングな展開が気に入ってます。

Michael Chavesのギターの素晴らしい事!!

この曲のほぼ全てのディテールを

気に入っています。

(デュエット曲にしたいかな、

というオリジナル構想も実はありましたが)

 

生きていればまた会える

詩、そのままです。

一人で作り上げた作品ですが、

私がシンセで弾いた

ギター・フレーズたちを、

後にMichael Chavesに

アコギでダブしてもらったので、

演奏者は私と彼の二人です。

昨夏の終わりから、コツコツと作り上げ、

ミックス&セーブ(保存)した

マスター・ミックスの数も

30個を楽に超えるほど、

時間をかけて練り上げて来た楽曲です。

最後の最後でBrian Reevesに

ミックスを頼んだのは、

もう長〜い時間

ミキシングをやり続けてしまい、

何がどう一番いいのか、

わからなくなってしまったからです。

(そういう事ってあるのです。

だからこそ、デッド・ライン

=締切日って大事です。

それがないと、永遠にTweakし続けて

狂ってしまいます!笑)

 

~雨上がりの青空は

あなたにどう映るのかな?~

 

このフレーズが

メロディーと共に降りて来て、

この曲は始まりました。

 

ねぇ

一番最近に書いた曲。

地声で歌いたい部分も

我慢して裏声で歌い続け、結果、

チャーミングに仕上がった楽曲だと思います。

 

ハーモニーのたかーい声も、

問題なく出せました。

 

雨の日に、窓の外を見ながら、

ささやくように歌っている。

心の中で彼へ語りかけながら?

それとも自分に言い聞かせてる?

 

雨音と共にアルバムを終えました。

 

2019年9月25日23時26分

飯島真理