雨。

 

昨夜はあれから、

沢山雨が降りました。

 

ロスは雨が降る前、

寒さがぐっと増します。

 

日本では生放送ではなかった昨日の

四大陸フィギュアスケート女子フリー、

その後ご覧になりました?
 
今、色々ネットニュースを
読んでいたら、
前日に、寝ては起きて、と
坂本さんは、あまり眠れなかったと
書いてありました。
 
言い訳にならない!と
コーチには言われたようですが、
ふんわり眠くなる
ハーブ茶とか、用意してあげるのも、
チームの仕事では?
(もしくは本人の責任)
 
私、彼女の演技を観てて、
時差ボケかな?と思ったのです。
 
何日前にここに来たのか
わからないけど、
とにかく、日本からロスへ来る場合の
時差ボケのキツさというのは、
30年ここに住んでいる私でさえ、
いまだに困惑するものです。
 
全て直るのに、時に
三ヶ月くらいかかることもあります。
(というか、もしかしたら完全には
直らないのだな)
 
彼女の演技、体が重そうでした。
まさに時差ボケ症状だったと思います。
 
音楽もそうですが、
しっかり眠らないと
良いパフォーマンスは出来ません。
 
そして、坂本さんは、
”勝ち”を意識しすぎたのでしょうね。
 
彼女の演技、嫌いではないのですが、
まだなんとなく、
ローカル大会で演技しているように
観えてしまうのです。
(ごめんなさい)
 
もう世界でメダルを何個もとって
いるのだから、ちょっとした
意識改革をしたらどうかな。
 
自分は世界トップの一人なんだ、と。
気品というか、
そういうのを持ち合わせてほしい。
 
失敗した時の
”やっちまった”というあのお顔。
絶対やってはいけないことです。
 
演技をする立場の人なら、
アマチュアでもわかっていないと
いけないベーシックなルールです。
 
失敗しても、
何事もなかったように演技を続けるのが
表現者の仕事。
 
あれはある意味、甘えです。
 
でも実際は、
やっちまった〜〜!と顔をしかめて
切り抜けられるシーンではないし、
演技とは、世界中の人を
魅了するためにやるものです。
 
世界のトップに君臨したいのなら、
もっと自分自身を洗練させなくては。
 
いつまでも、元気で面白おかしい
女の子、ではいられないのです。
 
コーチとの
緊張感のある距離も大事です。
 
 
 
三原さんのフリーの演技は、
文句つけがたいほど素晴らしかったです。
 
ショートで落胆して、
失うものは何もないと、
何の欲も持たず、一つ一つ
自分の魅力を出しきったのでしょう。
 
可憐で素敵でした。
 
私は彼女も、
地味目な選手だとは思いますが、
フリーに関しては、
楽曲も、彼女の透き通った穏やかさが
生かされるものです。
 
しかし、前も言ったと思うのですが、
ショートの曲も、女性ボーカルの
ゆったりしたもので、、、、
ああいうのは、審査員たちを
退屈させてしまう。
 
ジョニー(ウィア)も
そう言っていました。
 
おっとりしているように
見える選手だからこそ、
メリハリのつく楽曲を選ばなきゃ。
せめてショートはもっと冒険を。
 
紀平さんは、若いながらに、
勝負強い心、心の中の静けさ、
色々と持ち合わせた人だと思う。
 
一つだけ注文があるとしたら、
いつも演技の最後の終わり方が
いまいち。
 
昨日もぐらっとしていましたし、
いつも、立ち上がるのが
少し早すぎる。
楽曲の後の一瞬の静けさも
音楽の一部なのです。
始め良ければ、という言葉がありますが、
終わり良ければすべて良しでも
あるのです。
 

 

 

 

音楽を感じながら滑り、終われる、
天性のものを持っている、
アメリカの
マライア・ベルは、大変
素敵な選手なのだけど、
いつもどこか抜けてしまう。
 
女子に関しては、
Rafael Arutyunyan氏に師事している
選手たちは、少し伸び悩んでいるかな?
と昨夜彼女の演技を観て感じました。
ここ一発で力を出しきれない、というか。
本田真凛ちゃんもそうです。
男子は、ネーザン・チェンが
今、絶好調に滑っていますけど・・・
 
本田真凛ちゃんにも
がんばってほしいです。
キラキラ華のある選手だから。
 
後、二位のカザフスタンの選手は、
トレーニング地をロシアに変えて、
ザギちゃんと同じ、Eteriコーチに
師事して日が浅いのですが、
まるでロシアのスケーターのよう。
自己改革を、短時間のうちにして
まるで別人のようになりました。
もっともっと良くなりたい!
というその情熱が、
審査員の心を掴んだのだと思います。
 
 
と色々喋っちゃいましたが。
 
今夜は男子フリーです。
 
 
Mari