昨夜、声のブログ

https://ameblo.jp/mari-iijima/entry-12437551848.html

で、数年前にオーディションを勝ち抜いて

Motorolaのスーパーボウル

コマーシャルの

撮影にのぞんだ話をしましたが、

そのコマーシャルはこれです。


私は登場しませんが、、、(苦笑)。

 

最終編集でカットされたのは

もちろん私たち(夫婦役)だけじゃ

なかったのですが、

当日、楽しみにテレビの前で待っていて

自分が出てこなかった時は

本当〜にがっかりしました。

 

このコマーシャルのコンセプトは、

自分のパートナーが、

メーガンがお風呂からライブチャット?

しているところを

こっそり電話で見ていて、

喧嘩になりビンタされる、

というものですが、

私も、日本人の奥さん役で、

旦那をビンタする役でした。

 

ビンタ、何度もしました。

する度に、

”もっと強く!”と

監督に言われました。

 

コマーシャル監督(時に、

有名な映画監督である事が多い)

というのは、撮影時、

100%の権限を持っているので、

コマーシャルアクターは

モデルさんたち同様、

勝手な事をしてはいけないのですが、

この時の旦那役が、

英語がほとんど話せない人で、

監督のディレクション(説明)

が、全くわからないわけです。

それで私は非常に苦労したわけで、、、、、

撮影の途中で一回、

彼に思わず日本語で

説明してしまったのです。

 

それで”カット!”がかかって、

監督は怒りました(涙)。

 

監督のディレクションが追えない

旦那役が怒られたのではなく、

勝手に説明した私が叱られたのです。

 

思わず口から出てしまった、

(監督を助けるために)

のですが、その時の監督

(映画 GiganticのMatt Aselton)は、

私の気持ちに寄り添える

心も、その余裕もなかったです。えーん

 

ちょっぴり苦い思い出、です。

自分が悪いのですが、、、。爆弾

 

もちろん、きちんと謝りましたが、
その後から、
スタジオの雰囲気が少し
固くなったので、最終的に
自分のシーンがカットされた時、
あれをやってしまったから
嫌われてカットされたかな?
と、しばらく悩みました。
 
コマーシャル撮影での監督の
存在は絶対的なものです。
 
しかし、さっきも言ったように、
カットされたのは
私たちだけではなかったのです。
なので、このコマーシャルに関しては、
撮影時に、コンテが100%きちんと
定まっていない状況で、最終的には、
編集で決まった、という事なのだと
思います。
 
コマーシャルオーディションに受かると、
コマーシャル撮影時のギャラ、
そして、自分のシーンが
採用された場合は、
コマーシャル印税が発生します。
顔が出れば、の話です。
 
(エキストラは買い取り=
撮影時のギャラだけですが、
プリンシパル・アクターズには
印税が発生します)
 
なので、あのコマーシャルでは、
私は撮影のギャラはいただけたけど、
顔が出なかったので、もちろん
印税は発生しませんでした。
経済的にも、大変なロスでありました。
 
(全国ネットのコマーシャルだと、
まあ、そのコマーシャルにもよりますが、
印税は1年で、安い車が
一台買える分くらいは
入ってきます)
 
なのでハリウッドの
ワーキングアクターたちは
こう言います。
 
"You don't know till it's in the can"
缶に収まるまでは、何があるかわからない。
 
映画も、編集でカットされるシーン
が多いので、撮影しただけでは、
自分に本当に出番があるかは
わからない、という事です。
 
なので、2010年のスーパーボウル日は
私にとって、目の前が暗くなった1日でした。
 
しかし後から考えると、
スーパーボウル時に流れるコマーシャルは
特別なもので、
その後、繰り返し放送される
というわけでもないようなので、
結果的にはどうだったんでしょうね。
 
一つ、救いは、
その色々あった撮影の後、
監督のアシスタントが駆け寄ってきて、
『今までで最高に可笑しいシーンだった、
笑わせてもらった、素晴らしかった。
ありがとうございました!』
と言ってくれた事。
 
でも、このコマーシャル、
最終的には
それほどは面白くないですよね
(失礼)。
 
私が出ていたら、
画面がパッと明るくなったかも
しれないと、手前味噌で
思うのですが、、、。
 
 
まあ、これもご縁なのでしょう。
 
 
撮影時のトレーラーで
日本人妻になりきって
とった写真、FBにありました!
衣装、4パターンくらいあって、
最終的にどれで演じたか
忘れちゃいましたけど、、、。

 

さくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼ

 

 
人生、色々ありますね。
全てが勉強ですが、
失敗に関しても、
自分に対しての思いやりを
忘れないようにしないと
いけないな、と思います。
 
仕方なかったんだよ、と
肩を叩いてあげる時間を
作ってあげる事が
大切です。
 
(じゃないと、前へ進めません!)笑
 
真理