タイトルを直訳すると、

カオスと静寂。

 

バニーの死後、

深く激しい苦しみの終わりの方で

見つけた心の中の静寂。

私はそれを命の源と呼びますが、、、。

 

しかし人間、毎日、毎秒、

心静かではいられない。

 

常に静寂と共にはいるのだけれど、

つまずくと、そこから離れて、

感情が先立ってしまう。

 

それを痛いほど知ったのは、

昨年の大統領選後の数ヶ月。

重く、暗かったなぁ。

 

もちろん、個人の生活も、

私だけではないでしょうが、常に、

ドラマで溢れています。

 

人間関係ほど難しいものはないですね。

私のように、普段、

人とつるまない人間がそう感じるのだから、

毎日お勤めに行って、会社の上司や

同僚と常にやり取りのある人の心労は、

想像する事しか出来ません。

お疲れさまです。

 

ただ、私は、

かなり繊細な人間だと、普段から感じています。

感じやすい、傷つきやすいです。

(それが特別だとは言っていません。)

 

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アルバム用の曲作りは、自然に始まりました。

 

私は曲を”作ろうとして”作った事が

ほとんどないので、

(さんまのまんまのテーマ曲、”キライ”

くらいかな。とは言っても、おぼえている人は

あまりいないでしょうね。笑)

 

曲は出てくるのです。

一部の詩と共に。

1曲丸ごと、一度に出来てしまう事もあれば、

一部だけ出てきて、その後、

周りを固めるように

曲を建築する事もあります。

 

どちらかというと、詩は、

一部だけテーマが降りてきて、

後から埋めていく事が多いかな。

 

いつどの曲を書いたのか、

それは掘り下げれば、

私のiPhoneのヴォイスレコーダーに

日付があるけど、

別に今それをやっても、

あまり意味がないですね。

 

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今回は、2つか3つ、

感じる事があってアルバム作りを始めました。

 

まず一つは、チリで公演した時。

私にライブを依頼したコンベンションの

主催者が、自分もドラムを叩く人で、、、。

リハーサルの時とか、私に自慢するように、

ロック音楽に合わせて、

ドラムをビシバシ叩いていたのです。

私は(Ohhhh, he is so showing off!)

と思って、まあ、(よしよしよし)と

心の中で、やんちゃをあやすように、

優しい気持ちで見守っていたのですが、

その男性がステージから降りてきたら

私に、”真理のソロアルバムの曲たちは、

みんなこんな感じだから〜。”と、

目をつぶって、バラードをゆっくり歌う

真似をしたのです。退屈だと。

 

”え?そんなことないよ〜。”と

一言言って、私はぐっとこらえました。

 

この人は実際に、私のアルバムなんか

ちゃんと聞いていないでしょう。

多分、数年前に一作か二作、

さらっと聞いただけでしょう。

私の音楽は、決して

バラードオンパレードではありません。

 

実際イベント中も、

私のアルバムをどれも欲しいとも言わなかったし、

買おうともしなかったので、

一枚もあげませんでした。(ポツリ)

 

私の音楽をちゃんと聴いてもいないのに、

ふざけた様子で私をミミックする

人の言葉なんて気にしなくていいのだけど、

私は正直むかつきました。

 

で、思ったのです。

 

”世の中の誰からも、退屈だと思われる

レコードは、決して作らないぞ!”と。

 

意を決しました。

 

そして次は、

このアメブロのコメント欄でも

書かれていたことがあったのですが、

最近の私のアルバムは

クオリティーが低いと。

 

人の心も、努力も、何もわからずに、

そんな事を言う人の言葉なんて、

気にしなくていいのです。

でも、悔しかった。

 

どのアルバムもその時の精一杯、

ベストを尽くして作って来ました。

 

しかし、私は、再び心に誓いました。

 

今度のアルバムは、マジで、

世界のどこに出しても

勝負できるものにしようと。

グラミーに(賞をとる事が目的ではありませんが)、

自信を持ってエントリーできるものにしようと!

それが2つ目。

 

前回のアルバムは、

自分の人生でリスクの大きい

寄り道になってしまった恋愛もどきと、

バニーの突然の死を経験した

言葉で形容出来ないほどの苦しみ、

そして、そこから光を見つけるまでの道のり、

そして心に静けさを見つけた瞬間。

その辺りが焦点となって作ったアルバムで、

今思うと、脱力のアルバムでした。

 

人への文句とか、怒りとか、

そういうのではなく、

静けさを基盤としたアルバムでした。

 

そこから2年が経ち、

人はずっと静かには生きていけないのだ、と。

どんなに悟った人間でも、

怒ったり、悔しかったり、

そういう感情が巻き起こっても、

不思議ではないのだと。

私たちは誰も、たかだか人間なのだと

気づきました。

 

悟った後の方が、生きづらい。

実はそういう部分もあります。

悟ったお前がなぜこんなに怒っているの?

と自分を責めてしまうからです。

 

なので、このアルバムでは、

負の感情も含めて、実直に表現しようと。

 

それが三つ目。

 

今回ライブをするにあたって、

皆さんからのリクエスト集計を見て、

過去の曲たちをいろいろ聞きましたが、

私はあまりにも、

相手を美化してきた!

自分に苦しみや悲しみを与えた人々を、

美しく綴りすぎて来た!(笑)

 

多分、それは、

私のディフェンスメカニズムだったのでしょう。

自分のためにも、

視聴者の方々のためにも、

綺麗なラブストーリーを

描いてきたのだと思います。

 

とりあえず、今日はこの辺までに

しておきましょうかね。

 

楽しんでいただけましたか?

 

いつも応援ありがとうございます。

 

ニューアルバム

”Chaos and Stillness"は、

1月6日、白寿ホールで

プレミアします。

 

よろしくお願いします!

 

アルバムカヴァー、初公開です。

アートワークも全て、

自分でやりました。

 

© marimusic 2018

 

Mari ウインク

 

音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜

 

Mari Live in Tokyo 2018 "Chaos and Stillness"

1月6日(土) 2018 白寿ホール

昼の部 13:30開場/14:00開演

夜の部 18:00開場/18:30開演

 

詳しくは https://kyodotokyo.com/iijimamari