人間には、

個人としての意識と、

集団としての意識がありますよね。

 

例えば、

私たちは日本人ですから、

日本人としての

古くから受け継がれた意識があります。

 

その上に、家族としての意識、

(それに反発する意識や)

仕事場での集団の意識、

恋人から受け継がれた意識、など

色々積み重なっていくわけです。

 

トランプ氏からは、

彼が口を開くたびに(台本なしの時)、

彼個人プラス、

他の意識、群衆としての意識を

強く感じる事があります。

 

彼のルーツはドイツですよね。

(お母さんは、

スコティッシュ系イギリス人。)

 

彼は、おじいさんやお父さんの意識も

受け継いで日々、言動しているのでは

ないでしょうか。

考えてみれば、自然な事ですよね。

 

 

 

人間誰にでも、

心の奥に”ソフトスポット”

柔らかい部分というのは、

あると思うのです。

 

トランプ氏にもそれはあるはずで、

それが、お孫さんを見た時に

ふと見せる表情とかに

垣間見れるのだと思うのですけど、

彼は元々、

ショート アテンション スパン

(思考が継続する時間が短い)

なので、その微笑みさえも、

あっという間に消えてしまいます。

 

 

 

血も涙もないような犯罪者にだって、

心の奥に、最初はその、

ソフトスポットはあったはずなのです。

 

しかし、それが、

幼少時代に、周りの大人達から

健康な愛を受けずに育ったとか、

何らかの理由により、

心に怒りや苦しみの

硬い壁ができてしまい、

その柔らかさが、心の奥に埋もれて、

鍵がかかってしまったのだと思います。

 

なので、だからこそ、

さっきお話した、

自分への思いやり、というのが

大切なのです。

 

外部からの愛は、

期待して待っていても

得られない事も多いし、

得られても、シャボン玉のように

消えてしまう事もあります。

 

それだけ、無償の愛、というものが、

世の中に存在するケースが少ない、

という事です。

 

(動物達からは、それを

自然にもらえるのです。だからこそ、

彼らの愛は私達の心を

溶かしてくれます。)

 

親と子の間にだって、

完全な無償の愛があるとは

限りません。

 

その証拠に、母親が、実の娘に

ヤキモチを焼いて、

不快感をむき出して怒ったり、

そういう事が起こります。

(本人は、無意識に速攻で

怒ってしまっているのでしょうね。

我を忘れるほど、

悔しかったのでしょう。)

 

しかし、そういう瞬間でさえ、

その母親は、そんな自分を許して

あげないといけません。

なぜなら、その母親は多分、

子供の頃、常に自分の母親の意識が

他を向いていて、安心出来る愛を

もらえなかったのでしょう。

いつも、誰かと母親を

取り合いしているような

そんないたたまれない

気持ちだったのでしょう。

 

ヤキモチを焼かれた娘も、

それが理解出来たら、

母親を責める気持ちはなくなり、

(ママも辛かったのね。)って、

母親の背中をさすってあげる事が

出来るようになるでしょう。

 

そしてそれと同時に、自分の母親に、

ヤキモチを焼かれて傷ついた

自分の心も、

(大変だったね。

お母さんを許してあげて偉かったね。)

と、包んであげる事が出来るでしょう。

 

自分に思いやりを持つ事=

自分に甘いという事ではありません。

自分に愛を持つ事=

ナルシシストになる事ではありません。

 

そういう表面の問題ではなく、

もっと深い深い部分のお話です。

 

 

 

私達は、個人でありながら、

そのバックグラウンドに、

集団としての意識をも抱えながら

生きていると言えると思います。

 

一人一人、

様々な要素が混ざり合っているからこそ、

文化や考え方の違いが生じ、

人々にいさかいも起きるのですが、

元々の魂は、

その”ソフトスポット”そのものである

事を忘れずに生きていれば、

いつかは、平和が訪れると

信じて止みません。

 

 

 

真理音譜Mari