「ピーッ、ピーッ、ピーッ」
ご飯の炊き上がりを知らせるブサー音が、こんなにも待ち遠しいのは初めて。
ガラス越しでもワクワクする。
キラキラと輝いているのはオレンジ色のイクラだけではなく、それを見つめている私の目もきっと輝いているはず。
〝プチッ〟と弾ける口福が易々と想像でき、早く蓋を開けたい衝動にかられるが…冷蔵庫で解凍5時間。
「やっぱり炊き立てご飯だよね!」今日ぐらいは白米を炊くべきだったかなと後悔しつつ…健康を考えて夫が導入した玄米:白米の半々。(腸の調子が整うそうです)
美味しいものを食べて幸せ。その美味しいものを教えてくれる同級生。(幸せは人が運んできてくれるのかな⁈)〝人〟偏に〝幸〟と書いた〝倖〟(さいわい)は人と繋がることで生まれるしあわせという意味だと国語辞典に書いてありました。〝幸〟も〝倖〟も味わえた瓶ドンでした。
「壁ドンをされた時のようなワクワク感が味わえるから瓶ドンってネーミングかな⁇」と箸を手に取りながら言う私に「瓶から丼物にできるからでしょ」と冷静沈着に口へ運んでいた娘。女子校育ちだから壁ドンの経験がないのね。(そう言う私も記憶にございませんが…)
情熱的な経験は、感情も感受性も豊かにするそうです。