2024年10月6日(日)
🌟 父やすじ(86)の世界 🌟
~ひとりひと宇宙🌍父は父の世界を生きている~

父とふたりで 今日もせっせと
耕作放棄地の草刈り

足腰がどんどん弱り
動きも緩慢になってきた父やすじ(86)

子どもの頃はとにかく
「恐怖」の存在だった

モラハラDVの大嫌いな父が
最近、ただの爺さんに見えてきた😂

それどころか・・・

やすじ(86)を「父」としてではなく
ひとりの「人」として捉えると

クソが付くほどマジメで正直で
不器用だけど懸命に健気に生きている

この人もまた 愛すべき存在なのだと
しみじみ感じるようになってきたのである

✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

祖父の代から相続してきた
実家の広大な田・畑・山

どんどん体力が落ちていく父にとっては
もうどうすることもできない負の遺産

ひとつ またひとつと耕作放棄してきた

記憶力も次第に低下し
物忘れが激しくなった自覚はあるようで

そのこともまた父から自信を奪っていく

その相続土地問題に
私が本気で関わり始め・・・

やっと引き取り手の候補者が現れてきた‼️


農業は自然を相手にするのだから
人間にとっての不都合には山ほど直面する

実家が所有する農地の中には
地形や周辺環境によって
メンテナンスが大変な場所もある

それが今日 草刈りをした畑だ

候補者さんが現地見学に来られた際

父は「この土地をメンテナンスするのにどんなに苦労したか」
「隣の土地の所有者の性格」まで長々と説明したらしい。

そして「それなら要りません」と
言われてしまったと。


バカだねーーー
大バカ者だねーーー

せっかく明るい兆しが見え始めたのに。

ガッカリはしたけれど
腹は立たなかった

「父にとっては、この土地はそれほどまでに手に負えない面倒な土地なんだなぁ」

そう気付いた

父の視点から見えているこの土地は
・自分が好きで手に入れた訳でもない
・サラリーマンしながら兼業農家として50年も休日なしで世話してきた
・斜面までが持分だから草刈りが大変
・横を流れる沢が豪雨の度に崩れてくるから整備し直す手間が大変
・猿🐒鹿猪🐗が出る
・デコボコだし木の切り株がそこらにあって大変

「問題だらけの困った土地」
に見えているのだなぁと。

父は言っていた
「誰かにこの土地を譲って、その人が苦しむくらいなら、ワシが持って自分で苦しんどる方がマシじゃ」

この土地を持つことのデメリットを
最大限 伝える事は父にとっての誠意なのだ

相手が後々「こんなはずじゃなかった」と
苦しむことのないように

「良かれと思って」伝えたのである

コレが愛じゃなかったら
愛って一体なんなのさ❓

父は父の視点から見える世界を
精一杯 生きているだけだ🌍



私は この畑が好きだ

集落から離れた場所で
誰も来ない静かな静かな畑

祖母が生きていた頃は
たくさんの野菜を作っていた

私は祖母に付いてこの畑へ来て
採れたてのキュウリやトマトを

傍を流れる沢で洗って食べたり😋
柿やら梅をもぐこともあった

目の前には山と空が見渡せる🗻✨
ここへ来ると気持ちが晴れ晴れする

草刈りの休憩中には
傍を流れる沢の水音✨✨✨

なんて清々しいんだろう✨😌✨

ま「なーなー、お父さん、ここって凄く氣の良い場所じゃない❓」

父「そうじゃ、ここは昔お寺があった場所やさかいのぉ」

ま「え😳そうなん⁉️ここにお寺があったん⁉️」

父「この場所は「金水寺」言うけど、昔あったお寺の名前なんやじょ」←丹波弁

どーーーりで‼️
ここへ来るとめちゃくちゃ氣持ちいいわけだ‼️

清らかな水だなぁと感じていたのは
お寺だった頃と同じ「金水」が
山からの湧き水が流れてるからなんだ‼️‼️

「わたしこの場所めっちゃ好きやわ~❣️」

私は私の視点から見える世界を生きている🌏



また黙々と汗を流して草刈りをしながら
この土地を引き継いできてくれたご先祖さま

そして父に感謝の気持ちが湧き上がっていた

『ありがとう✨ホンマにお疲れさまでした✨』

ご先祖さまと父が守ってきたこの清らかな土地は
必ずゆくべき人の手に渡る

そしてこの「父から見たら面倒な土地」を
引き取ってくれる人は

絶対に護られるに違いない‼️

私はそう確信していた

『お寺』という形は無くなっても
大自然の神聖さが今もココに間違いなく在る‼️

「護られる」=困ったことが起きない
ということではない

どんな困難がふりかかろうと必ず乗り越えて
その人は進化成長の道へと常に導かれていく
ということ。

父も私も、護られている
それぞれに、導かれている

父は、父の世界を
私は、私の世界を

ただ、懸命に生きている🌍

それだけでいいんだ‼️

なんて素晴らしいんだ‼️

嗚呼、大自然よ✨✨✨
今日もありがとう✨✨✨

私は私の世界が大好きです❣️

(次の候補者の見学には私も立会うぞw)