今日は、激動の一日でした。

朝から、まあ、エラいショックな出来事があって、ヘコむ間もなく明日に控えた人事院勧告への対応のために上部団体の会議に出席・・・。

正直疲れ果てて、その辺のことを書くと、きっとロクなことにならないと思うので、昨日、コンサルタント会社の営業の方から聞いた、ちょっといい話を。


繊維や機械などの業種に限らず、建設業界も、建物を建てる土地の絶対的に少ない日本国内にとどまるのではなく、土地のたくさんある海外へ進出している現在、運賃や技術者の派遣コストがかさみ、売上げは上がっても利益がなかなか出にくく、社員の給料もなかなか上げられない状態が続いているようですが、これは、その建設業のとある会社の労働組合の話です。

業界が前述のような状況なので、労働組合がベア要求しても、ない袖は振れないと言われれば、それ以上はなかなか突っ込めない中で、その組合の委員長は、一案をひねりました。

通常の要求書とは別に、全組合員に「会社に対する思い」であるとか「こうやって会社に貢献したい」だとか「実際にこんな工夫をしている」だとか、何でもいいから、会社のためになることをしていると思うなら、それを書いてくれと言って、書かせた申立書(?)を束にして、交渉の場で提出したそうです。

社長は、要求書には一切目もくれず、社員ひとりひとりがその思いを綴った申立書をめくりながら、最後は、涙を流し、結果的には、そのベア要求が通った・・・という話です。

背景だとか、人となりだとか、それ以上のことは詳しくは聞いていないのですが、社長だって不安だったんだと、私は思います。

以下、私の妄想です。

組合の要求だけを根拠に賃上げをして、それで会社の体力が持つのか。
倒産してしまえば、賃上げどころか、社員全員が路頭に迷うことになる。

どうせ働いてもらうなら、気持ちよく労働に見合った対価を、ちょっと余裕の出来るくらいの水準で払ってあげたい気持ちはある。

でも、ほんとにそんなことをして大丈夫か・・・。

税理士や会計士は、内部留保を充実させろって言うし・・・。

そんな中、社長は、社員の本当の思いを組合が提出した申立書で知ることになるわけです。

ああ、そうだったのか!
うちの社員は、こんなにも会社のことを思い、好きでいてくれたんだ。
工夫して利益を生む方法を考えてくれていたんだ。

こんなに社員が会社のことを大切に思ってくれているなら、きちんと賃金を払ってモチベーションを上げ、もっと会社のことをしっかりやってもらおう。

・・・って思ったのかな。

なんか、このあたりに、労働組合運動の原点・・・新しい切り口・・・ヒント・・・そういったようなものが、あるような気がします。


さて、明日は沖縄です。
あさっては、長崎。

地区本部の定期大会で挨拶してきます。