神戸・南京町の東側の入り口、長安門の前に、一風変わった乗り物があるのをご存知だろうか。
食事を終えて長安門をくぐったところで、若くて威勢が良くて、そのくせ、なんだかとても爽やかな雰囲気のニイちゃんに声をかけられた。
「写真、撮りますよー」
最初は
「おいおい。それで写真でも撮って小銭かせぐのか?」
などと胡散臭く思っていたら、どうも違うようだ。
ニイちゃんに「なんなの?」と聞こうと口を開きかけたところで・・・。
そのニイちゃんの横に、見たことのない乗り物が鎮座しているのに気づいた。
いや、正確には
日本では見たことがないが、どこか東南アジアの国でありそうなヤツ
だ。
こんな乗り物。
(この写真は、神戸六甲道通信さん
からお借りしました。)
昔で言う「輪タク」ですね。
料金は、10分500円。安い!!
女性軍ふたりが乗っかって、10分間の旧居留地めぐりを楽しんでいる間に、残ったふたりのニイちゃんといろんなことを話した。
というよりも、質問攻めだったかも・・・。
「寒いのに大変やろ?」
「いや、楽しいっすよ。
いろんな人たちと触れあえて、あたたかいっす」
「これ、 会社なん?」
「今、リーダーが会社にすべく奮闘中です」
そのリーダーの名は、赤名信人さん。
残念、今日はいなかったけれど、神戸新聞にも記事が載ったことがあるという知る人ぞ知る存在。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/0121ke9890.html
彼ら、
「観光客の方に乗ってもらうのももちろんやけど、地元神戸の人たちにもっと知ってもらって、もっと乗ってもらいたい」
と話す。
仕事柄、ディープな場所もよく知っているらしく
「意外と地元のことを知らないことに驚きますよー」
と垣間見せた自信あふれる笑顔が、とてもまぶしかった。
・・・正直、大したお金にはならないらしい。
どうしてそんなに頑張れるの?
と訪ねたところ、その元気とパワーの秘密を見せてくれた。
胸ポケットから大事そうに出してきた1冊の小さなノート。
乗せたお客さんには必ず書いてもらうようにしてるものだそうだ。
そこには、彼らが乗せたお客さんからの温かいコメントがびっしりと。
ありがとう。
楽しかった。
また乗せて!
ああ、これや。
これなんや。
寒さのキビしい夜だったが、こころがほっこりと温かくなったひと時だった。
最後に、帰ってきたもう一人のドライバー(彼らは自分たちのことを、誇りを持ってこう呼ぶ。かなりカッコいいぞ。)も入れて、今度は3人で1枚。
南京町の東側入り口にずっといるそうです。
見かけたら、話しかけてみましょう。ほんとにステキな若者たちです。
そして、シクロに乗って神戸の街を移動してみると、これまで近くにありすぎて見えなかった何かが、見えてくるかも知れませんよ。
