- タイトル: ゼブラーマン
評価:★★★★★
男なら、誰でもヒーローになりたいと思っている。(ハズ)
もちろん、ヒーローのあり方は、人によって違うだろう。
例えば、仕事で大きなことをやり遂げるとか、身近なところでは、子供に「お父さん、すごーい」と言われるとか・・・。
これは、大人のファンタジーであり、ひとりの冴えない男がヒーローになるまでの物語である。
小学校教諭 市川。
妻は不倫。娘はドロップアウト寸前。息子は、いじめられっ子。
本人は、34年前、たった7話で打ち切りとなった特撮ヒーロー「ゼブラーマン」の熱狂的なファンである。
趣味の洋裁を生かし、自らコスチュームを作り、夜な夜なゼブラーマンコスプレ。
そんな折、市川の住む街では、奇妙な事件が頻発しはじめる。
それは、地球制服を企む緑色の宇宙人の仕業であった。
そして市川はささいなことをきっかけに、この宇宙人と戦わざるを得なくなる。
監督は、バイオレンス描写では定評のある三池崇史。
脚本は、「ピンポン
」「木更津キャッツアイ
」の宮藤官九郎。
主演は、これが100本目の主演作となる哀川 翔。(ちなみに、「木更津キャッツアイ」では、哀川が本人役で登場し、「今、ゼブラーマンって新作を撮ってるんだ」というセリフがあり、これがかなり笑える)
共演陣には、鈴木京香、渡部篤郎、柄本明、大杉漣、内村光良、古田新太、麻生久美子、袴田吉彦等々、そうそうたる顔ぶれ。
イケてない主人公が、悩み苦しみながらスーパーヒーローへと成長を遂げてゆく展開は、ヒロイックファンタジーとしての王道である。仮面ライダーやウルトラマンを見て育った私にとっては、これがたまらない。
決めゼリフ 「白黒つけるぜ!」が効いている。
涙あり、笑いあり、痛快で爽快な大人の特撮ヒーローものでありながら、そこには「信じることの大切さ」というメッセージがこめられている。
何かをあきらめかけたとき、自分に自信がなくなったときに観て欲しい1本。