このブログは当時の日記をたどりながら

ダウン症をもった希(マレ)を妊娠、出産、現在までを

詩と物語で綴っています



【59話】一晩中泣いて


夫が病室に入ってきた



母と義母も来てくれた



その頃にはとりあえず状況は理解し
必死に受け入れようとしていた



「ごめんなさい」



わたしは言った



それはダウン症だからということではなくて



楽しみにしていた出産にこんなにも
涙を流させてしまったことに対してだった




誰のせいでもないと分かっていても
自分を責める以外に道はなかった



自分が辛いのは我慢できる



でも大好きな人が



大切な人たちが辛いのは我慢ができなかった



みんな笑顔でこの日を迎えるはずだったのに



なんでわたしなの



なんでわたしたちなの



なんで



なんで



今度は夫と二人でNICUに行った



医師はまた顔色一つ変えずに淡々と話した



『言っていることは分かる。でも、どうしても飲み込めない、かかえられなかった。』






一晩泣き続けた






つづく





長い夜


どれだけ泣いたっけ


あの頃の苦しさ


どんどん薄れてく


ほっとするような


ちょっとだけ


さみしいような


星空


赤ちゃんグッズ

日本製で安心


そして


かわいい


うさぎのぬいぐるみ





前回の記事はこちら



前回の詩はこちら



自己紹介はこちら



「マレタイム」から優しさと愛を広める活動

マレ活のすべてはこちら



文芸社書籍案内はこちら



書籍購入はこちら

 


電子書籍もあります

 


Instagram



ありがとうございます


今日ものぞいてくださり

ありがとうございます


いよいよ桜の季節ですね


駅前の桜が咲き始めていました



季節の変わり目


ご自愛ください


ニコニコ