このブログは当時の日記をたどりながら

ダウン症をもった希(マレ)を妊娠、出産、現在までを

詩と物語で綴っています



【6話】重症悪阻


“ケトン体”


体内の脂肪をエネルギーに変える際にできる
物質のこと

つわりの症状がひどく水分や食事がとれなくなると
体内の脂肪をエネルギーに変えようとして
ケトン体が過剰に生成されるため
ケトン体が出ていることが
つわりの重症度をはかる目安となる


“ケトン体4+”


入院をすすめられたけど
夫のいる家にいたかった


離れることが不安だったし
こんな状況も分かち合いたかった


立つのもやっとという体だったけれど
毎日点滴に通った


夏も近づく
眩しい日差しの下でよく
うずくまりながらバスを待っていた


その時の光景は微かに記憶にあって
つわりのしんどさは今はもう
懐かしさに変わっている


会社も1ヶ月半ほど休んでしまった


『辛かったかと聞かれれば辛かったけど
お腹の中で生きていると思えば耐えられたし
幸せに思えた』


『自分への試練だとも思った』


つづく

実際の母子手帳

自己紹介はこちら




Instagram 

メインアカウントmare.time


書籍アカウントmare_time


お話の部屋アカウントmare.s.room


マレファッションアカウントmare.outfit


マレアートアカウントmare.color