ウィーンの宿は手配が遅すぎて条件の良いドミトリーが無かった為、少し贅沢だけどゲストハウスのシングルルームを2泊予約した。


私が泊まったゲストハウスは部屋が3室あって、1室がバストイレ・キッチン付の広いダブルルーム、1室がベッドのみのダブルルーム、1室がシングルルーム、他に共同のLDKとバスルームという感じ。

チェックインの時、オーナーから


「ダブルブッキングがあったから今日はダブルに泊まって欲しい。明日の朝、シングルルームに移動してもらう事になるけど、いいかな?」
と言われた。


「Yes ! No problem !!」


という事で、部屋を見せてもらってビックリ。


かなり広い部屋で、しかもバスルームは、な・な・な・なーーーんと!


ジャグジー付き!!


わーい!久しぶりにバスタブに入れる~♪しかもジャグ~ジ~♪♪


Over the Rainbow

               

               広いダブルルーム


Over the Rainbow

             

                ジャグジ~ ♪


突然降ってきた幸運に感謝しつつ、部屋に荷物を置いて早速市内観光へ。


取り合えず街の中心であるオペラ座周辺を散策。プラプラと歩いていると、中世の音楽家のような格好をした人達が何やら資料片手にセールスしている。


私のところにも一人来たので話を聞いてみると、今夜音楽協会主宰でモーツァルトコンサートがあるのでチケット買わないかって事らしい。
一番安い席で36ユーロ、その上の席は48ユーロとか言ってるので


「高すぎるから無理」と言って、ゴネて、ゴネて、ゴネまくったら、48ユーロの席が24ユーロになったので買った。


元々が24ユーロの席を観光客にはふっかけて倍の値段で売っていたと思われるので、値切ったと言っても正規の値段で買っただけだろうけど、ウィーンでオーケストラを聴いてみたいと思っていたので、まぁ良しとしよう。


しかも、ただのコンサートでは無く、オペレッタ。
これは、オーケストラコンサートとオペラコンサートが一緒になったもので、オペラの歌も聴く事が出来る。

せっかくウィーンにいるのだから、こういう機会は逃さず楽しむ!


チケットを購入後、ザッハトルテ発祥の店として有名な「カフェ・ザッハー」へ行ってみた。


お店の中は本場のザッハトルテを食べに来た観光客でいっぱい。

私もその一人。


Over the Rainbow

お味はと言うと、かなり甘いのを想像していたら、意外と適度な甘さで美味しかった。


ケーキを食べた後、教会を見たりショッピングをしたりして時間をつぶし、いざコンサートへ。


結構な人数の観客が来ていて、皆それなりに正装と言うかちゃんとした服装で来ている。
私はバックパッカーで、綺麗な服など持っていないので仕方無い。
若干気後れしたけど、まぁ誰も私の事など見ていない!

という事で、気せず席へ。

さて、このコンサート・・・行って大正解!でした。


本格的なフルオーケストラのコンサートと違って、もう少しカジュアルな感じのコンサートで、演奏者は中世の音楽家の衣装で登場、指揮者が時々客席に向かって手拍子を要求したり、軽いパフォーマンスが入ったりして、とても楽しい演奏会だった。


安いチケットでかなり満足出来ました。


Over the Rainbow

     かなりブレブレ写真ですが、雰囲気は伝わるかと・・・

コンサートは21時45分終了予定だったのを少しオーバーして、22時15分に終了。
旅に出て以来、こんな遅い時間まで一人で出歩く事は無かったので、宿への帰り道は少し緊張した。


宿に戻った後、早速ジャグジータ~イム!


久しぶりのバスタブとジャグジーを堪能して、本日は終了~。


今日は、昨日デジカメの電池切れで写真が撮れなかったカレル橋と旧市街へ。
昨日買った物で朝食を済ませた後、溜まった洗濯物を洗濯して、昼前に宿を出た。


バケーションシーズンという事もあって、プラハはかなりの観光客で賑わっている。
カレル橋も人でごった返していて、写真を撮るのも一苦労。


Over the Rainbow


             観光客でいっぱいのカレル橋


プラハ城側から旧市街の方へ歩いて渡った後、旧市街をプラプラ。

旧市街の街並みはとても綺麗で、観光客に人気があるのが分かる気がする。


Over the Rainbow

                旧市街の街並み
  

お昼を食べた後、旧市街をまたプラプラしながら駅に向かい、今日の観光は終了。


Over the Rainbow


                 メインストリート


宿に戻り、部屋で夕飯を食べて荷物のパッキングをしていると、カナダから来ているヘイリーが戻って来た。
彼女は1週間のバケーションでオーストリアとチェコを周遊中で、明日帰国するらしい。


私が世界一周中だと言うと、


「羨ましい!ジェラシーを感じるわ!」
と言って笑った。


彼女の仕事はとてもストレスフルで、出来る事なら辞めて、自分もいつか世界一周の旅に出たいと言っていた。


いつかきっと、夢を実現して欲しいと思う。
思い続けて努力していれば、必ず叶うはず。


明日はここをチェックアウトして、オーストリアのウィーンへ

朝食を食べに宿のレストランに行くと、60歳過ぎの日本人女性と会った。

彼女は2ヶ月かけてヨーロッパを一人旅しているようで、かなり強烈で面白いキャラのおばさんだった。


フロントでプラハ城への行き方を聞き、宿を出てトラム乗り場へ行くと、さっき会った彼女が私に手を振っている。

彼女もプラハ城へ行くらしく、トラムを待っているところだった。

少し話しをしているとトラムが来た。


すると、「あ!来たわよ!これに乗らなきゃ!さ、乗りましょ!」

と私も一緒にトラムに乗せられた・・・切符買ってないのに・・・。


「あのー、私、切符買ってないんですよね。これ無賃乗車ですよね」

と言うと、

「中で買えるんじゃないかしら!?大丈夫よ、きっと!」

とおっしゃる。

「いや~、中では買えないと思いますよ。マズイですよねーー」

と言うと、

「ちょっと待ってね。聞いてあげるから!」

と、近くにいた女性に英語が話せるか聞き始めた。答えはノー。


すると、車内に響き渡るような大声で

「Does anyone speak Engli~sh ?!」


と叫んだ。車内は無反応。

ス、、、スゴイな・・・ちょっと勘弁して欲しいけど・・

しかも、このトラムはどう考えてもプラハ城とは逆方向へ行っていると思われたので、

「多分、これ方向が逆だと思いますよ。」

と言うと、またしても

「ちょっと待ってね。聞いてみるから」

と、さっきとは別の女性に大声で質問し始めた。


そして、他の女性も交えて3人であーだこーだ話している。

暫くして、

「やっぱり逆みたいね!次で降りて乗り換えましょう!!」

と、おっしゃるので、

「そうですね(笑)」と返事した。


まぁ、私は不本意ながら無賃乗車してしまったので、降りたついでにチケットを買いに行く事にした。

そのことを彼女に伝えると、

「あら、チケット買いに行くの?」と。


いやいやいやいやいや、当然でしょう!


チケットを買ってトラム乗り場に戻ってくると、丁度トラムがやってきた。

トラムに乗った後、彼女が

「えーーーっと、だいたい3駅くらい来ちゃってるはずだから、ここから10駅目くらいで降りればいいわよね!」

とおっしゃるので、(ホステル最寄り駅から7駅目がプラハ城)

「元の駅に戻った後、7駅かぞえればいいんじゃないですかね?」

と、提案した。

何故なら、どう考えても3駅以上来ているからのだ。

すると、

「いや~ね~私ったら、ホント気が利かなくて。そーよねー!」

と笑っている。ホント、面白い人だ。


プラハ城の近くでトラムを降りた後は別行動する事にした。

やはり一人旅が好きな人の共通意見として、「自分のペースで行動したい」という欲求がある。

よっぽど気が合えば別だけど、そうでない場合はお互い気を使って疲れてしまう。


プラハ城の中に入り、チケットを購入して順番に見て周る。

正直、プラハ城は外から見た方が綺麗というか・・・

城内に入らなくてもいい気がします(笑)


Over the Rainbow

                  プラハ城内の大聖堂


しかも、オーディオガイドが高過ぎ!デカ過ぎ!!

「いらない」と言ったのに、「including」と無理やり押し付けられ、しかも特大。

持ってるだけで疲れた・・

因みに日本語無し。



Over the Rainbow

           大昔の携帯か!っていうくらいデカい

          

一通り見た後、デジカメの電池切れとなったので今日の観光は終了。

スーパーに寄って夕飯用のパンと野菜、果物を買って宿に戻った。


夕飯前にロビーでネットをしていたら、

「日本人の方ですよね?良かったら一緒に夕飯食べに行きませんか?」

と話しかけられた。

彼の名前はTaka。

せっかく誘って貰ったので、買ってきた物は明日の朝食に回して、一緒に夕飯を食べに行く事にした。


「学生?」と聞くと「いえ、ニートです!」と元気な返事。かなりウケた。

Takaは24歳。

自分で株式投資をして稼いだお金でヨーロッパを周遊中。

ニートと言ってるけど、会社に勤めていないだけで自分で稼いでいる事には変わりないので、立派だなと思った。


食事の後、Takaが飲みに行こうと言うので、宿の並びにあるバーへ行った。

この旅始まって以来、初めての夜遊び(?)。


お互いの旅の話や、今日会った強烈キャラの女性の話をしてかなり笑った。


そして

「SAPPOROという部屋に札幌から来たおじさんが泊まっている」

話をしたら、

「またまたぁ~、そんなベタな嘘ないでしょ~」

と信じて貰えなかった・・・。


嘘じゃないってーーー。