ハンガリー2日目。


今日はナオミちゃん、そして同室のサリーちゃんと3人で本格的に市内観光へ。

サリーちゃんはロンドンでワーホリ中で、ワーホリ生活に嫌気が差して旅をしていると言う。

どこかで聞いた台詞だ。。


この宿に泊まって1週間、ほとんど観光せずにひたすら漫画を読み漁っていると言うので、
「たまには外に出ようよ!」と誘って、一緒に出かける事にした。


行き先は、観光の王道ということで「王宮」へ。
王宮と言っても、ベルサイユ宮殿やシェーンブルン宮殿のように豪華な装飾を施した部屋が見られるわけでな無く、中は美術館や博物館として利用されているらしい。

入館するには当然お金がかかる。という事で、外から見て「へ~・・」と言って終わり。


鎖橋や街の景色を眺め写真を撮って終~了~。


あっさりしたもんだ。


Over the Rainbow

         左手に見えますのは、鎖橋でございます


一通りお土産物屋さんを覗いた後、お昼を食べに行く事にした。


ハンガリーには「パラチンタ」というハンガリー版クレープがあるらしいので、それに決定。


私はブロッコリーとチキンが入ったクレープに、ベイクドポテトを注文。
出て来た料理を見て、「やってしまった・・・」と思った。


両方とも、サワークリームがごっついかかっていた・・・


これは想定外だ。


Over the Rainbow


          どちらもサワークリームたっぷり♪ (-。-;)


これじゃぁ、味が一緒で飽きるじゃん!(><;)


とは言っても、頼んでしまったものは仕方無い・・・

ナオミちゃん、サリーちゃんにも協力してもらって、何とか完食!


味は・・・それなりに美味しかったです。

どちらもサワークリームの味でしたけど。


食事の後、一度宿に戻り、他のメンバーも加わって6人で宿の近くにある「とってもかわいいカフェ」に行った。

確かにかわいいのかも・・・かなりポップな感じで。

(写真取ってません・・すんません・・)


何と言うか・・アニメキャラっぽいというか・・・そんな感じっす。


ケーキはどれも美味しそうだけど、欧米のケーキは見た目に騙される事が多々あるので、ナオミちゃん、サリーちゃんとケーキを2種類頼み、3人でシェアする事に。


そしてドリンクはアイスコーヒーを注文。


物凄く暑くて喉が渇いていたので、冷たい物が飲みたかった・・


「すっきりと苦味ばしったアイスコーヒー」

が飲みたかった・・


んが、しかーーーし!

出て来た物を見てがっかりした・・・


アイスコーヒーの上に大量のホイップクリームが

もりもりに盛ってあった。

しかもガムシロップまで投入済みであった・・ (-"-;A


余計な事しやがって・・・甘いじゃないか!!


これまた完全に想定外だった・・・


「これ、完全にやっちゃった系だよね・・・」

私が目の前のアイスコーヒーを見ながら言うと、


「めっちゃ、甘そうっすね」

「すごい甘そう~」

「すごい量のクリームだねー」
と、一斉に言われた。


私はガムシロ入りのコーヒーが嫌いだ。
クリームの乗ったコーヒーはもっと嫌いだ。

クリームが乗っててガムシロ入りの甘い×甘いコーヒーなんて

大嫌いだ。


甘いケーキに、甘くてクリームもりもりのコーヒー・・・

最悪な組み合わせ。


しかし、やはり頼んでしまった物は仕方無い。我慢して飲んだ。

でも、途中でギブアップ。


ケーキはそれなりに美味しかった。日本よりはクオリティ落ちるけど。


でもコーヒーは・・・オエっ・・・甘っ・・・最悪!


(すんません、コーヒーの写真も撮り忘れますた (^^;))


カフェでそれなりに美味しいケーキと不味いコーヒーを楽しんだ後、皆でスーパーに寄って買い物をしてから宿に戻った。


今日の夕飯もシェア飯。
今夜は管理人マサさんのお友達(ハンガリー人)が、ハンガリー名物のグヤーシュというシチューを作ってくれた。


お味は、めちゃめちゃ美味すぃ~!


食後は皆でリビングのテーブルを囲み、ハンガリー名物のトカイワインを飲みながら、お互いの旅話をしたり、情報交換をしたりしながら過ごした。


今は夏休みの時期ということもあり、ここの宿にも卒業旅行中の大学生が沢山泊まっている。

そして、旅が始まって以来はじめて、世界一周中の人にも会うことができ、南米の情報を色々教えて貰うことが出来た。

長旅を何度も経験している「旅のベテラン」な人にも会うことができた。


海外に来てまで日本人宿なんて・・・と言う人もいるけど、言葉の壁を気にすることなく様々な世代の人と色んな話をして時間を共有する事が出来るのは、とても楽しい。


論、その時に宿泊しているメンバーと気が合わないと居心地の悪い思いをする事もあると思う。

幸い、私はこの時ここに宿泊していたメンバーとは波長が合った。


日本人宿・・・私には居心地最高なり!

ハンガリーの第一印象・・・すこぶる悪し。


バスステーションに到着後、先ずはATMでハンガリー通貨を入手。
宿へ移動する為に地下鉄へ行き、窓口で行き先を告げてお金を出した。

すると・・・


「$#Ш△жд*¢■%&*@◇!!」


と、ハンガリー語でまくし立てながらお金をつき返された。


私の脳内翻訳機の解読結果は、


「こんな大きなお札出して!お釣りなんて無いよ!

 両替してきな!!」

的な事を言っていると思われた。


まったく・・何て不親切なんだ!このバ■ァ・・ ( ̄へ  ̄ 凸


と心の中で毒づきながら、
どこで両替すりゃいいんだよ!!!!!的な思いを込めて一言、


「Where!!!!!?」

"英語"で聞き返した。

すると


「$#Ш△жд*¢Bus ■%&*@◇!!」


と、またハンガリー語で怒鳴られた。
まったく意味不明・・・でもバスだけ聞き取れた。

おそらく、バスステーションに行けってことだろう。


分かったよ・・

両替してくりゃいんでしょ!両替してくりゃぁ・・・ (-з-)


と、再び心の中で毒づきながらバスステーションに戻り、

インフォメーションで紙幣を小額に両替できる所があるか尋ねると、

EXCHANGEへ行けと言われた。

そしてEXCHANGEの窓口で小額紙幣に両替して欲しいと言ってお金を出すと・・


「Haaaaaaa・・・・」


と、それはそれはデッカイ溜息をつき、首を振りながら両替してくれた。


ハンガリーの第二印象・・・ますます悪し。


今回泊まる「アンダンテ」という宿は、所謂”日本人宿”と言われる、

日本人による日本人の為の宿。
文字通り、宿泊者は日本人オンリー。


日本人宿については泊まった人の間でも賛否両論あり、チェコの宿で

会ったTAKAはハンガリーに3軒ある日本人宿のひとつに泊まってみて、居心地が悪かったと言っていた。
でも、私は「温泉」に一緒に行く仲間が欲しかったので、今回は日本人宿を選択。


チェックインした時、私より少し早くチェックインしたナオミちゃんと会った。
彼女曰く、ウィーンから同じバスだったらしい。気がつかなかった・・・。


その後チェックインしてきた、ドイツに留学中のサヤカちゃんと3人で宿の周りを少し観光しに出掛けた。
二人とも大学4年生で、夏休みを利用してヨーロッパを周遊中。


1時間程プラプラした後、スーパーで買い物をしてから宿へ戻ることに。


日本人宿では、夕飯の時に有志でお金を出し合い作って食べる

「シェア飯」というものがある。
今回早速、初めてのシェア飯に参加してみた。
(すんません・・・メニュー忘れました)


みんなでテーブルを囲んでお互いの旅の話しをしながら食事をするのは、凄く楽しかった。

私達3人は作る時に手伝いをしていなかったので、食器洗いを担当。


その後、夜景が綺麗な「ゲッレールトの丘」に行こうということになり、

ナオミちゃん、サヤカちゃん、同室に泊まっている50代の女性Tさん、

そして、やはり大学4年生でヨーロッパ周遊中のリョウ君の5人で出発。


地下鉄で最寄り駅まで移動して、そこからは歩き。
丘の頂上までは、暗い公園を抜けてひたすら登り坂を歩いて行く。

公園の中でチューブ状になっている滑り台の前を通り過ぎようとした時、滑り台の中から何やら声が聞こえて来て・・・・


リョウ君 「今・・完全にあの真っ最中でしたよねぇ?(笑)」
私 「うん、そうだね・・・まぁ、夏だしね・・そんな事もあるよね(笑)」

思わず二人で顔を見合わせて、暫く爆笑。


丘の頂上からは、評判通りとても綺麗な夜景を見る事が出来た。


Over the Rainbow

              

    美しい夜景と美しい私・・・なんつってーーー・・・失礼 σ(^_^;)


暫く皆で写真を撮り合った後、来た道とは違うルートを通って帰ろうということになった。
そして、これが大失敗だった・・。


駅までかなり遠回りになってしまった為に、予定よりかなり時間がかかり地下鉄の運行時刻が終了・・・


まぁ、宿までは歩けない距離では無いし、ハンガリーの治安はそれ程悪くなく、夜遅い時間でもかなりのお店が開いて明るいので歩いて帰る事にした。


が!途中で問題発生。
Tさんが

「足を捻って痛くてもう歩けない」と言い出した。


怪我をしたのでは仕方無いし無理をしてはいけないので、タクシーで帰ろうということに。
でも5人は乗れない。


リョウ君が、「女性4人で乗って帰って下さい」と言う。
いくら何でもリョウ君一人にするわけにはいかないので、
ナオミちゃん、サヤカちゃんにTさんと一緒にタクシーに乗って3人で帰るように言った。


すると!!なんと驚いた事に


「悪いけど男性が一緒に乗ってくれないかな」

とTさん。


私は一瞬絶句してしまった。


女性だけで歩いて帰れって事ですか??( ̄□ ̄;)


リョウ君も「えっ?・・・でも・・」と戸惑った顔をしている。


まぁ、タクシーで何処かに連れ去られたら怖いという彼女の気持ちも分からなくは無いので、リョウ君には彼女と一緒に乗るように言って、私達3人は歩いて帰る事にした。

いくら治安がそれ程悪く無いとは言えここは日本では無いし、宿の周りは暗い路地も多いので、それなりに怖かった。
しかも私達は今日着いたばかり。
昼間少し観光して歩いたので、道が分かるという事が救いだった。


宿の近くまで来た時に、建物の壁に寄りかかってる男性が


「Hey! Where are you going ?!! 」


と声を掛けてきたので、私達3人は当然のように思い切り無視して通り過ぎた。

すると


「無視しないで下さいよ~」
と日本語が・・・リョウ君だった。


宿に着いてすぐに、私達が通るであろう道を予想してわざわざ迎えに来てくれていた。


何て、やさしくて気が利く子なんだろう・・・ (ノДT)


私は彼の気遣いに感動してしまった。


リョウ君曰く
「思いっ切り無視されて、結構本気で寂しかったですよ。凹みました」と。


「だって、本気で怖かったんだよ~!」
「絶対相手にしちゃいけないって思ったよねー」
と言って、4人で笑った。


宿に戻ってからTさんに「足は大丈夫ですか?」と声をかけると、何とも驚く答えが返ってきた。


「怪我したっていうのは嘘で、足は何ともないの。

 ただ疲れてちゃって・・ごめんなさいね~」


だとっっっ!!!( ̄□ ̄;)


正直かなり不愉快ではあったけど、
「あぁ、そうなんですか。それなら良かったです」
と、返事しておいた。


メトロのおばちゃんといい、この人といい、


”他人の振り見てわが振り直せ”


そう思った出来事の多い一日だった・・・


朝、ひと時の贅沢ダブルルームからシングルルームへ移動した後、バスステーションへ行って明日のハンガリー行きバスチケットを購入。
その後、シェーンブルン宮殿へ。


シェーンブルン宮殿は広大で内装も豪華で、確かに素晴らしい宮殿だけど、正直なところベルサイユ宮殿を以前見ているのであまり感動が無かった・・・。



Over the Rainbow


          豪華な宮殿・・・素晴らしいんですけど・・・




Over the Rainbow

               

      広大な庭・・こちらも確かに素晴らしいんですけどね・・・


それよりも、宮殿敷地内にある馬車博物館!

ここはとても素晴らしい展示内容で、こちらの方が遥かに感動した。


様々な時代の、様々な用途に応じて作られた馬車が展示されていて、その馬車の装飾も大変豪華で、本当に素晴らしい展示内容だった。


ここはあまり知られていないというか、皆気付いていないのかもしれないけど、人が全然入っていなくてガラガラ。
見逃している人は、正直勿体無いと思う。


今後、シェーンブルン宮殿に行く機会がある人は、絶対に見た方がいいですよ!


残念ながら、館内は写真撮影禁止なので、写真はありません。

本当に素敵な馬車がいっぱいでした。


馬車博物館を出た後、再度オペラ周辺に戻り、ベートーベン像、モーツァルト像を見に行き、少し遅めのランチを食べ、スーパーで買い物をしてから宿に戻った。


Over the Rainbow


             ベートーベン像       


Over the Rainbow

               モーツァルト像


明日はヨーロッパ第一ラウンドの最終地、ハンガリーへ。