「時間こそ思索」。 | ノイズのなぐさめ

ノイズのなぐさめ

歪んだ美意識。
ちっぽけ 些々たる しがない
たわい無い 些末 末梢的
スマート、スィート、デンジャラス
大切なのは長く働くこと。

八尾市の静かな住宅街。午前7時~午前1時の1日18時間、たった一人で営業するコーヒー専門店「ザ・ミュンヒ」(同市刑部2)がある。他では味わえない濃さのコーヒーと、詩の創作をこよなく愛する店主、田中完枝さん(64)を目当てに多くの人が足を運ぶ。
 81年創業。独自開発した「創作抽出コーヒー」は1杯(30~60CC)に40~120グラムの豆を使用し、客の目の前で20~50分間、ネルドリップする。「抽出に時間をかけるのが特徴」と田中さん。1杯900円~7万5000円、平均客単価は約1300円と高めだが、「非日常を味わってほしい」とマイセンや伊万里焼などの希少な器で提供する。
 10代で詩人、中原中也に影響を受けた。「考えることに生きがいを見いだした」と詩作がライフワーク。そのための思索には「膨大な時間が必要」といい、持論は「時間こそ思索」。18時間に、コーヒーと創作への強いこだわりが凝縮されている。同店(072・996・0300)。【宮間俊樹、写真も】