「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット」は、ミンガスが敬愛していたサックス奏者レスター・ヤングを追悼したバラード。ポーク・パイ・ハットとは、ヤングのトレードマークだった山高帽を意味する。この曲はスタンダード・ナンバーとなり、ジャズ界ではローランド・カーク、ギル・エヴァンス、マーカス・ミラー、綾戸智絵などがカバー。他ジャンルでは、ペンタングル『スウィート・チャイルド』、ジェフ・ベック『ワイアード』、ジョニ・ミッチェル『ミンガス』等で取り上げられている。
「フォーバス知事の寓話」は、ミンガスが人種差別に対して激しく抵抗していたことを示す曲。フォーバス知事とは、アメリカ合衆国アーカンソー州の知事で、本名オーヴァル・ユージン・フォーバス。1957年、リトル・ロック・セントラル高校で、アフリカ系アメリカ人の学生9人の入学が認められたが、差別主義者のフォーバスは、セントラル高校の人種融和措置に反対した。ミンガスは激怒して、1958年8月からライブでこの曲を演奏し、本作で初レコーディング。その後も度々再演された。人種差別を非難しつつ、そのことを音楽には持ち込まなかったマイルス・デイヴィスと、音楽を通して差別主義者を糾弾するというミンガスとの、スタンスの違いが表れている。同曲は、2006年に片山広明と渋さ知らズが発表した『片山広明 with 渋さ知らズ』でカヴァーされた。
「ブギー・ストップ・シャッフル」や「バード・コールズ」では、ミンガスが得意とする実験的なアレンジが聴ける。「オープン・レター・トゥ・デューク」は、ミンガスにとって最大のヒーローであるデューク・エリントンに捧げた曲。
[編集] 収録曲
全曲チャールズ・ミンガス作曲。
ベター・ギット・イット・イン・ユア・ソウル - Better Git It In Your Soul
グッドバイ・ポーク・パイ・ハット - Goodbye Pork Pie Hat
ブギー・ストップ・シャッフル - Boogie Stop Shuffle
三色の自画像 - Self-Portrait In Three Colors
オープン・レター・トゥ・デューク - Open Letter To Duke
バード・コールズ - Bird Calls
フォーバス知事の寓話 - Fables Of Faubus
プシー・キャット・デューズ - Pussy Cat Dues
ジェリー・ロール - Jelly Roll
[編集] 演奏メンバー
チャールズ・ミンガス - ベース
ジミー・ネッパー - トロンボーン
ウィリー・デニス - トロンボーン
ジョン・ハンディ - アルト・サックス、クラリネット
シャフィ・ハディ - アルト・サックス、テナー・サックス
ブッカー・アーヴィン - テナー・サックス
ホレス・パーラン - ピアノ
ダニー・リッチモンド - ドラム
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%82%B9_Ah_Um" より作成
Mingus Ah Um [Original recording remastered] [SACD] [Import] [from US]
~ Charles Mingus (アーティスト)