頬を伝ってこぼれ落ちた涙は
手すりを超えて落ちてゆく
その涙は地面まで届くのだろうか?
それとも途中で蒸発してしまうのか?
何の気なしに眺めた空には
低い位置 オレンジ色の受け月
何故か君が思い浮かんで
無意識に頬を伝っていった涙が
ポロリポロリ
次々連なって
頬の丸みをなぞって落ちてゆく
一体どういう感情で
この涙は溢れ出たのだろう?
内側を見つめてみても明確な事はわからない…
知ることから逃げているのだろうか?
知ったらどうなるのだろう?
知らないことで自分を保っているのだろうか?
本当は恋しくて
ただ会いたいということを知っているのに…
知らないふりをして
平穏な日常を
無難に送ることを選んでいるのは私だ
あの月は私の涙を
受けてくれるのだろうか?
そしていっぱいになった頃には
自分の感情を認めて
受け入れることができるのだろうか?
雲に隠れた月は
今日はもう戻らないだろう。
